○ DeNA　4 － 1　広島 ●
＜5回戦・横浜＞

　20年にサイ・ヤング賞に輝いたDeNAの新外国人右腕・バウアーが来日初先発となった3日の広島戦、7回７安打1失点で、来日初勝利を挙げた。

　前回登板の二軍戦から中4日で先発したバウアーは2回に「元チームメイトにホームランを打たれてしまったんですけど、それ以外はすごくいいピッチングができたと思います」と、デビッドソンに一発を浴びたが、許した失点はこの1点のみ。

　4－1の7回に二死走者なしから連打で二、三塁のピンチを招いたが、「キャッチャーが本当にバッターのことをよくわかっていて、僕自身はあまりわかっていなかったので、キャッチャーのサインを信じて投げた結果が、あの結果になったと思います」と、代打・松山竜平を142キロのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

　バットでも1－1の5回の第2打席、「彼は本当に素晴らしいコーチだったので、楽な気持ちでバントができました。本当にありがとうございます」と藤田一也から教わったバントをしっかりと一塁へ決め、楠本泰史の適時打につなげた。

　試合後のヒーローインタビューでは「ありがとう」、「横浜しか勝たん！」と日本語を披露。「今までプレーした野球の試合の中で、一番特別だったと思います」。バウアーにとっても、ベイスターズにとっても大きな1勝となった。

（取材＝ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗）