【東京六大学野球・秋季リーグ戦】
○ 早大　6 － 0　東大 ●
（16日・神宮）

　早大は東大に完封勝ちを収め、開幕戦で白星を飾った。5番・吉納翼外野手（3年・東邦）に2打席連発となる本塁打を放ち、存在感を発揮した。

　バットを振り抜くと、吉納は確信した表情でゆっくりと走り出した。2点リードの4回一死二塁、やや高めの直球を見逃さず、完璧に捉えた打球はバックスクリーンへ吸い込まれた。2打席目の先制2ランに続く一発に「強気で振りに行けた」と胸を張った。

　リーグ戦初の2打席連続アーチは、指揮官への祝砲となった。前日15日は小宮山悟監督の58歳の誕生日。吉納は「自分のバットで（白星を）プレゼントできて非常に嬉しく思いますし、明日勝って、勝ち点という最高のプレゼントをあげたい」と勝ち点獲得へ闘志を燃やした。