「チーム的にも順位争いで1試合、1試合大事になってくる中で、その中で投げられているというのは、これからのためのいい経験になりますし、自分が投げる機会はしっかり抑えられるようにと思ってやっています」。
ロッテの中森俊介は、9月19日に一軍再登録後、リリーフで3試合・3イニングを投げて、被安打1、3奪三振、1与四球、無失点。プロ入り後初の連投となった24日のソフトバンク戦で、再昇格後初めて安打と四球を与えたが、なんとか無失点で切り抜けた。
今季の中森はリリーフで開幕一軍を掴み、4月5日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げたが、4月17日に一軍登録を抹消。ファームで実戦経験を積み、8月23日のソフトバンク戦、9月3日の楽天戦では先発のマウンドに上がった。楽天戦の登板翌日に一軍登録抹消となり、19日に一軍昇格を果たしてからはリリーフを任されている。
24日の試合ではピンチを背負ったが、先発でもリリーフでも少ない球数でテンポよく抑えている。
「気持ちの持ちようとしては中継ぎだからとか変に力むことなく、いつも通り練習でやったことしか出ないので、そこまで気持ちの中で浮き沈みすることなくできているのかなと思います」。
リリーフではストレート、スライダー、チェンジアップが中心で、先発の時に投げていたカーブをあまり投げていない。
「カーブを投げる一つの理由として緩急、奥行きを使いたいというのがあります。ショートイニングで投げる以上、まっすぐが生きてこないと厳しいので、そこをしっかり通していきたいです。ただ、カーブを完全に消したわけではないです。マークしていないところで投げたりとか、そこはたまたまこの2試合(24日試合前時点)投げていないだけです」。リリーフで昇格した2試合ではカーブを投げなかったが、24日のソフトバンク戦では6-7の8回一死三塁で、近藤健介に1ストライクからの2球目にカーブを投じファウルにした。
左バッターに投げることの多かったチェンジアップも、「(投げ始めた)理由は特にないですが、最近投げ始めました」と、右打者にも投げている。9月23日の西武戦では1-2の8回一死走者なしで岸潤一郎に対し、1ストライクからの2球目に129キロのチェンジアップで見逃しストライクを奪った。
一軍に戻ってくるたびにパフォーマンスが上がっており、ファームで自身の課題と向き合っていたように見える。
「そうですね、真っ直ぐの球威はもう少し欲しいなと感じますし、そこはやっていかないといけないです。自分の中ではまだまだかなと思っているんですけど、結果的に自信を持ってマウンドに立てているので、そこは継続してやっていきたいと思います」。
チームは一時最大13あった貯金がなくなり、勝率が5割、ソフトバンクとも順位で並ばれた。CS進出に向けて負けられない戦いが続く。「チームの勝ちが一番ですし、そこがないとCSにも繋がらない。大事な場面を任せてもらえるように頑張りたいと思います」。21歳、プロ3年目の若き右腕は、自身の経験値を高めるとともに、一軍の打者を抑え、しっかりと勝利に貢献していく。
取材・文=岩下雄太
ロッテの中森俊介は、9月19日に一軍再登録後、リリーフで3試合・3イニングを投げて、被安打1、3奪三振、1与四球、無失点。プロ入り後初の連投となった24日のソフトバンク戦で、再昇格後初めて安打と四球を与えたが、なんとか無失点で切り抜けた。
今季の中森はリリーフで開幕一軍を掴み、4月5日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げたが、4月17日に一軍登録を抹消。ファームで実戦経験を積み、8月23日のソフトバンク戦、9月3日の楽天戦では先発のマウンドに上がった。楽天戦の登板翌日に一軍登録抹消となり、19日に一軍昇格を果たしてからはリリーフを任されている。
24日の試合ではピンチを背負ったが、先発でもリリーフでも少ない球数でテンポよく抑えている。
「気持ちの持ちようとしては中継ぎだからとか変に力むことなく、いつも通り練習でやったことしか出ないので、そこまで気持ちの中で浮き沈みすることなくできているのかなと思います」。
リリーフではストレート、スライダー、チェンジアップが中心で、先発の時に投げていたカーブをあまり投げていない。
「カーブを投げる一つの理由として緩急、奥行きを使いたいというのがあります。ショートイニングで投げる以上、まっすぐが生きてこないと厳しいので、そこをしっかり通していきたいです。ただ、カーブを完全に消したわけではないです。マークしていないところで投げたりとか、そこはたまたまこの2試合(24日試合前時点)投げていないだけです」。リリーフで昇格した2試合ではカーブを投げなかったが、24日のソフトバンク戦では6-7の8回一死三塁で、近藤健介に1ストライクからの2球目にカーブを投じファウルにした。
左バッターに投げることの多かったチェンジアップも、「(投げ始めた)理由は特にないですが、最近投げ始めました」と、右打者にも投げている。9月23日の西武戦では1-2の8回一死走者なしで岸潤一郎に対し、1ストライクからの2球目に129キロのチェンジアップで見逃しストライクを奪った。
一軍に戻ってくるたびにパフォーマンスが上がっており、ファームで自身の課題と向き合っていたように見える。
「そうですね、真っ直ぐの球威はもう少し欲しいなと感じますし、そこはやっていかないといけないです。自分の中ではまだまだかなと思っているんですけど、結果的に自信を持ってマウンドに立てているので、そこは継続してやっていきたいと思います」。
チームは一時最大13あった貯金がなくなり、勝率が5割、ソフトバンクとも順位で並ばれた。CS進出に向けて負けられない戦いが続く。「チームの勝ちが一番ですし、そこがないとCSにも繋がらない。大事な場面を任せてもらえるように頑張りたいと思います」。21歳、プロ3年目の若き右腕は、自身の経験値を高めるとともに、一軍の打者を抑え、しっかりと勝利に貢献していく。
取材・文=岩下雄太