現状では上位2チームがやや優勢

　ロッテは6日、本拠地でのオリックス戦に12－1で大勝。今季最多21安打で12得点を奪うと、投げてはブルペンデーで8投手が散発5安打1失点に抑えCS出場に王手をかけた。

　この日は同試合しか開催されなかった為、勝利したロッテは試合の無かった2位・ソフトバンクとのゲーム差を「0.5」に縮めた他、4位・楽天とのゲーム差も「1」に拡大。

　これによりパ・リーグではAクラスを巡って2位から4位まで「1.5」ゲーム差でひしめき合う稀に見る大混戦が繰り広げられている。

　残り2試合ながらも依然として熾烈を極めているパ・リーグCS出場権争いについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題に。

　番組MCを務めた高木豊氏が「ソフトバンクが7日に勝てばもう決まり、それでロッテが7日に勝って楽天が負けると決まり」と順位を確定する条件について整理すると、続けて「だからまあ自力で行けるのが2チーム、他力が絡むのが楽天」と上位2チームの優位性を強調。

　また7日はロッテ―オリックス戦に楽天－ソフトバンク戦、さらに9日のシーズン最終戦では楽天－ロッテ戦にオリックス－ソフトバンク戦を控えているなどどのチームも予断を許さない状況が続いているが、その中でも高木氏は「1番しびれるのは10月9日の楽天－ロッテの直接対決でしょうね」と3位－4位の直接対決に注目した。

　最後の最後まで結末が予測できないだけに、白熱した試合が予想されているが、これには出演した坂口智隆氏も思わず「見てる方は楽しいですけど、やってる方は凄い緊張感ですよね……僕が選手やったら、正直ちょっと嫌ですよ」とポツリ。

　また同じく出演した斎藤雅樹氏も、伝説の10.8決戦を振り返りながら、絶対に敗北が許されない試合を経験した事で選手として「めちゃくちゃ大きくなりましたよ」と語った。

　勝負の最終局面を勝ち抜き、絶対王者オリックスへの挑戦権を得るのはどこのチームだろうか。坂口氏は最後に「すごいプレッシャーの中ですけど、頑張って欲しい」と3チームにエールを送って締めくくった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』