横山のカットに捕手・大下「結構使えるボール」
ロッテの石垣島春季キャンプ第2クール2日目となった8日、朝から雨が降っていたため午前中は室内練習場で行い、午前中に予定されていたライブBPは午後から行われた。
ライブBPに登板したのは、本前郁也、中村稔弥、廣畑敦也、鈴木昭汰、高野脩汰、菊地吏玖、横山陸人の7投手。本前は髙部瑛斗、田村龍弘、平沢大河【2打席】、茶谷健太、安田尚憲と対戦し、安打性のあたりを許したのは4本だった。本前は2月3日取材した時に「投球の安定感というのと、強い球が投げられているので、強い球を安定して見せられるように毎試合やっていこうと思います」と話していたが、この日のライブBPでは「あまりでした」とポツリ。「力みすぎたというのがちょっとありましたね」と振り返った。今後に向けては「強い球を継続的に投げられるようにしていこうかなと思います」と話した。
中村稔は20球を投げ、安打性のあたりを許したのは2本、空振りは2球あった。中村稔は「フォームとかも崩さないように、その中でキレの良いボールを投げて行けたら」とストレートの強さを求めてオフはトレーニングを取り組んできたが、中村稔の球を受けた大下誠一郎は「真っ直ぐは強かったですよ。いい感じでした」と評価。
横山は小川龍成、池田来翔、松川虎生、上田希由翔と対戦し、20球を投げ、安打性のあたりを1本、空振り5球だった。横山は7日の取材で「自分の投球の幅を広げるためにと考えたところで、カットボールをちょっと練習しています」と話していたが、カットボールについてこの日のライブBPで横山の球を受けた大下は「結構使えるボールやなと受けていて感じてたっすね」と明かした。
茶谷、小川が理想の打撃
野手陣では茶谷が、「センター返しできてよかったです」と、ライブBPでセンター返しの安打を放った。
ここ数年“センター返しを意識”し打撃を行っているが、今年初めての投手との対戦でもきっちりとセンター返し。「センターを中心にと思って打ちに行って、センターを中心にするんですけどファウルとかで(振り)遅れないようにと思ってやっていたので、そういう形ができてよかったです」と納得の表情を見せた。
小川は鈴木からライトオーバーの当たりを放ったが、「あれはたまたま角度がついていい打球になったと思います」とし、「もっと低いライナーを意識しているので、あれよりかはピッチャーライナーだったり、ショートライナーぐらいの打球が打てたのがよかったです」と、高野から打ったショートライナーが昨年秋から取り組んでいる“ライナーを意識した”理想とする打球だったようだ。
「いい打球も打てたところもあるんですけど、まだまだピッチャーに対して向かっていくという感覚ができていなかった。そこはもう1回ピッチャーに入っていけるように、やっていきたいと思います」と話した。
強化組が室内でバットを振る
ライブBPが終わり、室内練習場に戻ると、山本大斗、村山亮介、金田優太、勝又琉偉、黒川凱星といった“強化組”が室内練習場でバットを振っていた。
金田は「チームの方針でも強化組という形でやらせてもらっているので、数もそうですし、全体練習からコーチから教えてもらったりしています。その時間に教えてもらったことをできる限り時間いっぱいやっていこうという感じです」と語った。
バットを振り込む春季キャンプとなっているが、「結果を出すことが一番ですし、一軍でやらないと意味がないので、一軍に上がれるように。ファームスタートになっても、ならなくても結果にこだわってやっていきたいと思います」と、シーズンに繋げていきたいと考えている。
取材・文=岩下雄太