藤原「まだまだパワーと技術がない」
ロッテの秋季練習が4日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
藤原恭大は今シーズン、追い込まれてから逆方向を強く意識して打席に立っていたが、この秋も変わらずセンターから逆方向に打ち、特に打撃練習では左中間にライナー性の打球が非常に良い。
藤原は「逆方向にかんだ打球が多くなってきているので、スタンド超えたらいいんですけど、まだまだパワーと技術がないので、この秋季練習中に(スタンドに)入れればいいなと思います」と話した。
今季から取り組んできたことを継続しつつ、さらに進化するために必要なことはどういった部分になってくるのだろうかーー。
「今やっている逆方向、しっかりバットの出方をもう1回、いろんなフォームで試しているので、そこと単純に筋力。そういうところかなと思います」。
自身が目指すべき方向性も決まり、「課題も明確に出ているのでいいと思います」とのこと。来季はシーズン通しての活躍に期待だ。
小川、ファンに感謝
小川龍成はプロ4年目の今季、119試合に出場して、63安打、21打点、30四球、10盗塁とキャリアハイのシーズンを送った。
昨年の秋から“反対方向にライナーを打つ意識”で取り組み好結果に繋げたが、この秋も「僕は逆方向に打つことを意識した結果がいい結果に結びついていると思うので、今シーズンずっとやってきたことを今まで通り継続するのと、その感覚の中で甘い球を強い打球を打ち返せるようにというのをこの秋は意識してやっています」とのことだ。
「1球でしっかり捉えて強い打球を打てばヒットになりますし、強い打球を打てば間を抜けて長打にできたりする。そこを意識するのと、それができれば相手もちょっと慎重になって今度四球が増えることに繋がると思う。今は甘い球をしっかり強く打てるようにと意識してやっています」と、来季さらなる打撃成績を残すため、この秋は1球で強い打球を打てる練習に力をいれる。
打撃練習を見ると、バットを長く持っている。「シーズンは短く持ってコンタクトすることを心がけていたので、今は振る力をつけるというわけではないですけど、そう言った意味でちょっと長く持ってというか、強く振れるように意識してやっています」。
4日も3日に続き、マリーンズファンに見守られての練習となった。ファンの存在について「これだけ応援してもらって、力になりますし、練習日でも来ていただけだけでより集中して気を引き締めて練習ができるので、本当にファンの皆さんの応援は力になっています」と感謝した。
柿沼、今季から取り組む打撃フォームの理由を説明
柿沼友哉は秋季練習2日目となった10月19日の取材で「まだ自分の手についた感じではないので、今も試行錯誤しながら。このフォームの中でどうやってタイミングを取ったらいいか、もうちょっと構えを変えたほうがいいかというのを探しながら、その中で強くコンタクトできるようにもっともっとなればいいかなと」と、試行錯誤しながら取り組んできたが、「今はオフに向けてどういう方向性で練習していくかというのが見つけることができたので、身になったのかなと思います」と方向性が固まった。
今年の春から打撃フォームを変更し、その理由について春季キャンプ初日の取材で「まだ、秘密です」と話していたが、改めてシーズンが終了しフォームを変えた意図について訊くと、「一番は教えてもらった人と、僕最初面識がなかったんですけど、僕のことを見て、もっと打てるようになるとおっしゃってくれた。正直な話、あんまりそういう言われることが少ないので、そう言ってくれる人がいるなら、話を聞きたいと思ったのがきっかけです。色々自分の体の使い方を教わって、面白いなと思ったので正直結果も出ていなかったので、思い切ったことをやるしかないと思ってトライしたという感じですね」と教えてくれた。岡大海に似た打撃フォームだが、これも体の使い方が岡と同じようなタイプだからというのが理由だ。
「1年で身になるとは思っていないので、それを続けてみてという感じですね」と、来季以降も今年から取り組む打撃フォームを継続していくつもりだ。
取材・文=岩下雄太