中日の先発陣は小笠原慎之介がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦し、計算のできる先発が髙橋宏斗しかいない現状、新外国人サウスポー・マラーには大きな期待がかかる。
マラーはオープン戦では4試合・19回を投げ、1勝1敗、12奪三振、与四球はわずかに2つ、防御率は1.42の成績を残した。19イニングを投げて、与四球が2つと、制球力が良く、コントロールで崩れる心配がないのはひとつ大きな要素。与四球が少ないということは、必然的に少ない球数で長いイニングが投げることができそうだ。3月8日の日本ハム戦は5回・78球、16日の西武戦も6回・96球だった。
オープン戦最後の登板となった3月23日の楽天戦は、先発・柳裕也の後を受けて6回から登板し9回までの4イニングを65球、2被安打、無失点にまとめた。登板したオープン戦はDeNA、日本ハム、西武、楽天とパ・リーグ球団相手が多く、セ・リーグのチームとほとんど対戦がなかった。
オープン戦で見せた投球をシーズンでも見せることができれば、小笠原の穴が埋まり、高橋と共に先発の軸としても期待が持てそうだ。まずはレギュラーシーズン最初の登板でどんな投球を見せてくれるか注目だ。