● パイレーツ 0-9 カブス ○
<現地時間4月29日 PNCパーク>
シカゴ・カブスが同地区パイレーツとの敵地3連戦を先勝。先発登板した今永昇太投手(31)は6回途中無失点の好投で今季3勝目をマーク。鈴木誠也外野手(30)は「3番・指名打者」でフル出場し、7号本塁打を放つなど活躍を収めた。
中6日でのマウンドに上がった今永は初回三者凡退の好スタートを切ると、2回以降は毎回走者を出しながらも無失点。5回裏には二死から連打と四球で満塁としたが、2番レイノルズをスプリット3連投で見逃し三振に仕留め、この試合最初のピンチを切り抜けた。
カブス打線はパイレーツ先発の左腕ヒーニーに対して一巡目をパーフェクトに抑えられるも、4回表に鈴木が左中間突破の二塁打でチャンスを作り、続くカーソン・ケリーが7号2ランを放ってバッテリーを組む今永を援護。5回表にはピート・クロー・アームストロングの6号2ランも飛び出し、試合の主導権を握った。
4点リードを貰った今永だったが、6回裏の先頭打者マカチェンに二塁打を浴びた直後にアクシデント発生。右足の痙攣により緊急降板となった。それでも5回0/3、87球を投げて5被安打、1四球、3奪三振と好投し、ドジャースとの東京開幕戦以来となる無失点投球を披露。自身4試合ぶりの白星を掴んだ。
アクシデントに見舞われたカブスは直後の7回表、カイル・タッカーの適時打で追加点を奪い、続く鈴木が4番手右腕ストラットンのフォーシームを弾き返し、右中間スタンドへ7号2ラン。現地19日のダイヤモンドバックス戦以来、右手首痛での一時離脱から復帰して最初の本塁打をマークした。
さらに、8回表にはダンズビー・スワンソンの5号ソロでダメ押し。9回表は先頭の鈴木が6番手右腕ベドナーから左中間への三塁打を放ち、続くケリーの適時打で9点目のホームを踏んだ。打っては先発全員安打の計13安打、投げては4投手の完封リレーと投打が噛み合い、今季最初の同地区カードで白星スタートを切った。
この試合の鈴木は4打数3安打、1本塁打、2打点、3得点、1四球の活躍を収め、今永の白星を援護。現地8日以来、今季3度目の猛打賞をマークし、今季成績を打率.298、7本塁打、OPS.964としている。なお、今永は今季7戦目を終えて3勝1敗、防御率2.77を記録。日本人コンビがチームの3連敗を阻止した。