ロッテ・小島和哉 (C)Kyodo News

 「う〜ん、ちょっとなんていうんですかね、色々悩みながら投げているのが現状です」。

 ロッテの小島和哉は、自身が思い描くような納得の投球ができていないが、ここまで7試合・42イニングを投げ、1勝3敗、防御率3.00と数字だけを見ると、まずまずの成績だ。4年連続規定投球回・2年連続2桁勝利を挙げ、“エース”と呼ばれる投手であるならば、物足りなさはある。

 “悩みながら”投げている中で、4月26日の日本ハム戦は、7回2失点で敗戦投手になったが、初回20球中17球がストレートで押すピッチング、2巡目以降は追い込んでからだけでなくカウント球にフォーク、チェンジアップを投げるなど、昨季に近い投球内容に見えた。

 「その試合に関しては、寺地が最初からビジョンを作って、“こういきましょう”、“こうしていきましょう”と、僕もこういうふうにいきたいというのがありましたけど、寺地と前半真っ直ぐ使っていきましょうと話をしていたので。いい配球、組み立て方だったなと思います」。

 7回3失点に抑えた5月13日の楽天戦では、2-3の5回一死走者なしで宗山塁に対して1ボール1ストライクから投じた3球目の見逃しインコース131キロのスライダー、3-3の7回無死一塁で小深田大翔に1ストライクから投じた2球目の空振り外角130キロ縦に落ちるスライダーなど、“スライダー”が良かった。

 「そうですね、いい球も徐々に増えてきたので、その回数、精度を上げていかないと。チームがこういう時こそ、自分がしっかりしなくちゃいけないので、頑張りたいと思います」。

 また、小島といえば、走者がいない時に二段モーション気味、打者のタイミングを外すようにクイック気味で投げたりしているが、楽天戦では走者がいない時に二段モーション気味に投げず、右足を上げた時のタメがいつもに比べて違うような印象を受けた。

 「そうですね、本当にいい時に戻すというよりかは、投げていてしっくりくるような新しいタイミングを探しながら、っていうので思い切ってやりました」。

 現在チームは最下位と苦しい戦いが続いている。その中で、どんな思いでマウンドに上がっているのだろうかーー。

 「チームがあんまり勝てていないのもそうですし、僕自身も自分のピッチングをあまり掴めていないというのが正しいかもしれないですけど、しっくりきていない部分が結構あって。今週(5月18日取材)に関してはすごく良い感覚が増えてきているので、これを離さないように、体に染み込ませるようにしたいと思います」。

 チームが浮上するためには、“エース”が長いイニングを投げ、打線の援護が少ない中でそのリードを守り、チームを勝利に導く必要がある。試行錯誤する現状ではあるが、この4年で経験値が上がり、悪いながらでも最低限の役割を果たしている。首脳陣、ファンが小島に高いレベルを求めている中で、その期待に応えて欲しい。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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