◆ 749日ぶり&ドジャース移籍後初勝利へ
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間27日のレッズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。5回1失点と好投し、今季初勝利の権利を持って降板した。
今季初黒星を喫したロッキーズ戦から中6日での先発マウンド。初回、先頭打者フリードルに試合開始第1球のフォーシームを弾き返されて左前安打を浴びたが、2番マルテをカーブ、3番デラクルーズをスライダーで連続三振。4番オースティン・ヘイズを中飛に打ち取り、無失点の立ち上がりをきった。
2回表、2四球と2度の暴投により一死二、三塁とピンチを招いたが、8番ケブライアン・ヘイズをこの試合最速100.3マイル(約161.4キロ)のフォーシームで空振り三振。続く9番マクレーンからはカーブでこのイニング3つ目の三振を奪い、無失点で切り抜けた。
しかし3回表、一死から2番マルテに甘く入った初球カットボールを振り抜かれ、11号先制ソロを浴びた。それでも、3番デラクルーズには球速100.0マイル(約160.9キロ)のフォーシームを内角いっぱいに投げ込んで見逃し三振。4番オースティン・ヘイズはスイーパーで空振り三振とした。
4回表、先頭の5番ラックスから再びカーブで空振り三振を奪い、この試合初めての三者凡退を記録。その裏、先頭打者として第2打席を迎えた大谷は、先発左腕ロドロからチーム初安打をマークした。この一打から一死満塁とチャンスを作り、5番キケ・ヘルナンデスの2点適時打で逆転に成功。さらに、バッテリーを組む8番ダルトン・ラッシングも2点適時打で大谷を援護した。
そして3点リードの5回表、一死から9番マクレーンをスライダーで三振とし、2イニング連続の三者凡退。復帰後最多の87球で5回を投げ切り、2被安打、2四球、9奪三振、1失点という投球。2023年8月9日のジャイアンツ戦以来、749日ぶりとなる白星の権利を持ってブルペン陣にバトンを繋いだ。
全87球のうち、最も多く投げた球種はカーブで23球。次点にスイーパー16球と、変化球主体の投球スタイルで毎イニングの奪三振ショーを展開した。現地7月30日、敵地での前回対戦では痙攣により緊急降板を余儀なくされるも、この試合では今季初めて5イニングを消化。ここまで11登板で防御率4.18を記録している。