○ ドジャース 5-1 レッズ ●
<現地時間8月27日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間27日のレッズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。5回1失点と好投を見せ、待望の今季初勝利を掴んだ。
試合後、現地放送局のインタビューに応えた大谷は、「2連勝していたので。なんとか良い勝ち方していましたし、引き続き今日、まず自分がゲームを作ることを心掛けてマウンドに上がりました」と振り返った。
全87球のうち、最も多かった球種はカーブの23球。元チームメイトのラックスから2度の三振を奪うなど効果的だった一球については、「この間の登板(現地20日のロッキーズ戦)が終わった後に、今回はカーブをしっかりゲームの中で試したいなと思っていました」とコメント。2番目に多かったスイーパー、最速100.3マイル(約161.4キロ)のフォーシームとともに、緩急自在のピッチングでレッズ打線を翻弄した。
「カーブとスプリットをしっかり投げたい、試しながら投げたいなと思っていたので。良いところもあり、悪いところもありでしたけど、なんとか5回までしっかり投げ切れたので良かったと思います」と話した大谷。現地13日の古巣エンゼルス戦では今季初めて5回のマウンドに上がるも、2点を失ってイニングを終えられず。前回登板のロッキーズ戦は4回5失点で今季初黒星。それでも、この試合では今季最長の5回を投げ切り2被安打、2四球、9奪三振、1失点の好投を見せた。
エンゼルス所属時の2023年8月9日以来、749日ぶりの白星。自身2度目の右肘手術から復帰を果たし、ドジャース加入2年目での初勝利を飾った。最後に、改めて白星を祝福したインタビュアーに対して、大谷は笑顔を見せながら英語で“Thank you.”。握手を交わし、インタビューを締め括った。
大谷にとって今季3度目の“ボブルヘッドデー”だったこの試合。1点を追う4回裏には打者としてチーム初安打を放ち、キケ・ヘルナンデスの決勝2点タイムリーを演出。バッテリーを組んだダルトン・ラッシングも2点適時打で大谷を援護した。ブルペン陣も無失点リレーで試合後半を繋ぎ、レッズとの本拠地3連戦をスイープ。地区2位パドレスとの差を2ゲームに拡大している。