ロッテ・本前郁也(撮影=岩下雄太)

 「キャンプで投げていて、体重移動がスムーズにいっていないなとなった。シンプルに上げやすい場所で腕を上げて、(体重)移動しやすい場所で(体重)移動する考えでやっている結果で、前に戻ったかはわからないですけど、近くはなっているかなと思います」。

 1月の自主トレでは肘を下げたフォームに挑戦していたロッテ・本前郁也は、腕を振る位置は低いままだが、並進運動の部分が故障前に近い形に戻った。

 「これからスピードアップさせていくために、ロスない動きをしようという意味でやっています」と、その理由を説明する。

 本前は24年2月20日の楽天との練習試合中に左腕を負傷。同年2月23日に都内の病院で左上腕骨骨幹部のスクリュー固定術を行い、24年は一、二軍登板がなく、昨季から育成選手となった。長いリハビリを経て、昨年9月24日の西武二軍戦で公式戦復帰を果たし、レギュラーシーズン終了後に行われたみやざきフェニックスリーグでも5試合に登板した。

 秋季練習で投げやすいポジションを模索した結果、肘を下げるフォームに挑戦し、試行錯誤しながら、ここまで過ごしている。ファーム・リーグが開幕してからここまで3試合に登板。「キャッチボールも最初からスムーズに投げられていますし、登板後、ダメージが少なくて、怪我した部分の不安はだいぶ取れてきている印象です」。

 打者の反応について、「球速はそんなに出ていないんですけど、力感の問題だったり、緩急の使い方でまっすぐでファウルで追い込めているので、そこは良いところかなと思います」と話す。

 今季二軍戦初登板となった3月14日の日本ハム二軍戦では、1-6の6回一死走者なしで中島卓也を1ボール2ストライクから5球目の125キロチェンジアップで、止めたバットが当たる捕ゴロに打ち取った。良い感覚で、打ち取れた感じはあったのだろうかーー、

 「中島選手は2ストライクから粘ってくると頭があったので、その中でボールでカウントを悪くしていくのは良くない。ゾーンの厳しいところで勝負できるようにキャッチャーと話をしていて、チェンジアップがうまくハマったのかなと思います」と振り返った。

 同試合は1回・15球を投げ、三者凡退に片づけた。続く3月19日の楽天二軍戦は、2回・37球を投げて1失点したが、3月22日の西武二軍戦は1回・12球を投げ、0被安打、2奪三振、0失点と完璧な投球を披露した。

 「出番をもらったところでしっかりゼロに抑えていって、内容も求めていくことも大事なんですけど、結果も。内容が良くても結果が良くなかったら、一軍でも使えないと思う。両方しっかり求めていきたいと思っています」。もう1度一軍のマウンドで投げるため、内容、結果にこだわり、スコアボードに0を並べていくつもり。その先に、支配下選手登録が待っている。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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