コラム 2017.05.08. 11:00

連休期間に鮮やか奪首!好調・阪神の“不安要素”とは…

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好調・阪神が抱える不安要素とは…(C)KYODO NEWS IMAGES

世紀の大逆転勝利も...


 5月6日、甲子園球場で目を疑うようなことが起こった。

 この日はプロ初先発のルーキー・福永春吾が立ち上がりから捕まり、首位・広島を相手に5回表終了時点で9点をリードされていた阪神。ところが、6回に一挙7点を挙げる猛攻などで試合をひっくり返し、奇跡的な逆転勝利を挙げた。

 これで勢いに乗ったチームは広島との3連戦をスイープ。一気にセ・リーグの首位に躍り出た。


 ただし、もろ手を挙げて喜んでばかりもいられない。開幕から守備のほころびが目立っていたチームは、大逆転勝利を挙げた6日の試合でも3つの失策を記録。ここまで30試合でリーグ断トツの30失策を記録している。

 問題なのは、決して失策が多いチームではなかったということ。過去10年でリーグワーストの失策数を記録したのは97失策だった昨季のみだった。

 「超変革」のスローガンを掲げ、北條史也ら経験が浅く守備に不安がある若手を積極起用したことや、かつては名手と称えられていた鳥谷敬の守備の衰えなどが失策増加の大きな要因だろう。


最多失策を記録したチームは…


 たかが失策と侮ることはできない。今でこそリーグ首位に立っているが、失策数とペナントの順位にははっきりとした関連性があるからだ。

 過去10年におけるセ・リーグのチーム失策数を振り返ると、最も失策数が多かったのは2014年にDeNAが記録した116失策。その年、DeNAの順位は5位だった。それに次ぐ106失策を記録した2012年の広島は4位、100失策だった2009年の広島は5位...といった具合に、シーズンで最多失策を記録した10チームのうち7チームは順位もBクラスに沈んでいる。

 リーグワーストの失策数を記録しながら優勝を果たしたチームというと、過去10シーズンでは2011年の中日のみ。ただし、この年は全チームの失策数が少なく、ワーストだった中日の失策数も83だった。その2011年を除いた9シーズンの平均チーム失策数87.4を下回る数字となっており、守備難だったとは言えず、これは例外と見ていいだろう。

 いずれにせよ、このまま失策を量産し続けてしまうようでは、12年ぶりのリーグ制覇への道は険しいものとなる。ペナントの行方を左右するような局面で致命的な失策を犯してしまう……なんてことも起きかねない。

 投打と並ぶ野球の重要な要素である守備の強化こそ、阪神の最重要課題と言えそうだ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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