コラム

令和の新時代も輝けるか!? 松坂世代の今シーズン

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中日・松坂大輔

平成の怪物はプロ最短KO


 夏の甲子園大会の出場をかけた各地の県大会も佳境に入った。

 7月25日に行われた岩手県大会決勝では、“令和の怪物”と称された佐々木朗希を要する大船渡が、その佐々木を登板させずに花巻東に大敗を喫したことで賛否両論が巻き起こっている。

 その2日後に行われたプロ野球、中日対DeNA戦、中日の先発を務めたのは“平成の怪物”こと松坂大輔だった。高校時代には日本中の注目を集めた松坂。今季2度目の先発登板となったが、その内容は1/3回を投げて8安打8失点と大炎上。プロ最短KOの屈辱を味わい、即座に二軍降格となった。

 輝かしい実績を持つ松坂も、今年9月で39歳になる大ベテラン。選手生活も晩年に差し掛かってきたが、現役で奮闘している松坂世代の選手たちは、今季どんな成績を残しているのか、いま一度振り返ってみたい。


ベテランらしい働きでチームに貢献する選手も


 今季、NPBのチームに在籍する松坂世代(1980年4月2日~1981年4月1日生まれ)の選手は8名。それぞれの成績を見ていく。

▼ 久保裕也(楽天)1980年5月23日
今季:13試合 1勝0敗1ホールド 防御率1.23

▼ 藤川球児(阪神)1980年7月21日
今季:37試合 4勝1敗2セーブ22ホールド 防御率1.46

▼ 松坂大輔(中日)1980年9月13日
今季:2試合 0勝1敗 防御率16.88

▼ 渡辺直人(楽天)1980年10月15日
今季:19試合 打率.063(16-1)1本塁打 1打点

▼ 永川勝浩(広島)1980年12月14日
今季:22試合 2勝0敗5ホールド 防御率4.82

▼ 實松一成(日本ハム)1981年1月18日
今季:5試合 打率.000(1-0)0本塁打 0打点

▼ 和田毅(ソフトバンク)1981年2月21日
今季:6試合 2勝2敗 防御率3.16

▼ 館山昌平(ヤクルト)1981年3月17日
今季:1試合登板 0勝1敗 防御率6.00

 さすがにレギュラーを張る、または先発ローテーションに加わってバリバリ投げるというケースはないが、そのなかで異彩を放つのが藤川球児だろう。

 2016年、4年ぶりに阪神に戻って以来、毎年コンスタントに50試合前後登板しブルペンを支えてきた藤川。球速は全盛期ほどではないものの、代名詞であるホップするストレートは健在で、ドリスが二軍に降格した現在はクローザーとしても登板するケースが増えた。

 現在までに通算で227セーブを挙げており、名球界入りの条件である通算250セーブまであと「23」。クローザーとしての起用が今後も続くようなら、松坂世代初となる名球界入りの可能性も現実味を帯びてくる。

 また、現役の8人中5人がかつてタイトルを獲得しているように、第一線で活躍した選手たちが多く、いまだ存在感を見せている。

 例えば和田毅。昨季は肩痛のため一軍登板ゼロに終わったが、今季は6月5日の中日戦で2年ぶりの一軍登板を果たすと、21日の巨人戦では5回1失点の好投で勝利投手に。651日ぶりの勝利はソフトバンクの交流戦優勝を決める大きな勝ち星となった。

 また、昨季に支配下選手登録を勝ち取った久保裕也も今季はワンポイントでの起用が中心だが、13試合を投げて防御率1.23という成績を残し、同級生である平石洋介監督の期待に応えている。

 ベテランらしい仕事でチームを支える選手たちもいる松坂世代。その中心人物である松坂大輔にも、さらなる奮起を期待したい。

※成績は2019年7月28日現在

文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)
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