コラム 2020.01.08. 18:06

厳しさ増す「勝負の2年目」! 規定打席数に初到達した選手の翌年度成績【パ・リーグ】

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西武・山川穂高 (C)Kyodo News

4人が「レギュラーの証」に初到達


 野手にとってレギュラーの証といえるのが、規定打席数への到達である。チームの「試合数×3.1打席」が必要となるが、これは同時に打撃成績ランキングの対象となる条件でもある。もちろん、その数字に到達した選手はレギュラーとして認められるだろう。昨季(2019年)は、セ・パ合わせて11人の日本人選手が“はじめて”規定打席に到達した。

 パ・リーグで該当するのは、荻野貴司(ロッテ)、渡邉諒(日本ハム)、甲斐拓也(ソフトバンク)、福田周平(オリックス)の4選手だ。

 もちろん相手チームに研究され、成績が低迷するケースもあれば、ケガなどにより出場試合数を落としてしまうケースもある。規定打席数に“はじめて”到達し、翌年も好成績を残せている選手はどれだけいるのだろうか――。


2年連続で到達すれば、大幅成績アップも!


 検証したのは過去3シーズン(2016年~2018年)において、初めて規定打席数に到達した選手の2年目の成績である。今度は、パ・リーグの選手たちから見ていく。

▼ 2016年に規定初到達(3選手)
・茂木栄五郎(楽天/23歳1年目)
16年:117試合 打率.278  7本塁打 40打点
17年:103試合 打率.296 17本塁打 47打点

・金子侑司(西武/26歳4年目)
16年:129試合 打率.265 1本塁打 33打点
17年: 90試合 打率.272 5本塁打 25打点
※規定打席数未到達

・西野真弘(オリックス/26歳2年目)
16年:143試合 打率.264 2本塁打 33打点
17年:100試合 打率.234 2本塁打 21打点
※規定打席数未到達


▼ 2017年に規定初到達(6選手)
・松本 剛(日本ハム/24歳6年目)
17年:115試合 打率.274 5本塁打 33打点
18年: 54試合 打率.222 1本塁打  9打点
※規定打席数未到達

・源田壮亮(西武/24歳1年目)
17年:143試合 打率.270 3本塁打 57打点
18年:143試合 打率.278 4本塁打 57打点

・島内宏明(楽天/28歳6年目)
17年:143試合 打率.265 14本塁打 47打点
18年:103試合 打率.292 11本塁打 53打点

・上林誠知(ソフトバンク/22歳4年目)
17年:134試合 打率.260 13本塁打 51打点
18年:143試合 打率.270 22本塁打 62打点

・外崎修汰(西武/25歳3年目)
17年:135試合 打率.258 10本塁打 48打点
18年:119試合 打率.287 18本塁打 67打点

・大田泰示(日本ハム/27歳9年目)
17年:118試合 打率.258 15本塁打 46打点
18年:104試合 打率.274 14本塁打 59打点
※規定打席数未到達


▼ 2018年に規定初到達(7選手)
・吉田正尚(オリックス/25歳3年目)
18年:143試合 打率.321 26本塁打 86打点
19年:143試合 打率.322 29本塁打 85打点

・井上晴哉(ロッテ/29歳5年目)
18年:133試合 打率.292 24本塁打 99打点
19年:129試合 打率.252 24本塁打 65打点

・中村奨吾(ロッテ/26歳4年目)
18年:143試合 打率.284  8本塁打 57打点
19年:143試合 打率.232 17本塁打 59打点

・山川穂高(西武/27歳5年目)
18年:143試合 打率.281 47本塁打 124打点
19年:143試合 打率.256 43本塁打 120打点

・田中和基(楽天/24歳2年目)
18年:105試合 打率.265 18本塁打 45打点
19年: 59試合 打率.188  1本塁打  9打点
※規定打席数未到達

・田村龍弘(ロッテ24歳6年目)
18年:143試合 打率.239 3本塁打 35打点
19年:100試合 打率.243 3本塁打 31打点
※規定打席数未到達

・藤岡裕大(ロッテ/25歳1年目)
18年:143試合 打率.230 5本塁打 42打点
19年: 81試合 打率.264 2本塁打 21打点
※規定打席数未到達

 セ・リーグ同様、約半数の選手が翌年の規定打席数に届かなかったが、パ・リーグの選手たちのほうが前年よりも好成績を残すケースが目立った。2年連続で規定に到達したのは、16人中9人と、こちらも約半数にとどまった。

 ルーキーイヤーの2017年から規定打席数に到達して新人王を獲得した源田壮亮は、翌2018年も全試合に出場して打率を上げ、ベストナインとゴールデングラブを受賞するなど、押しも押されもせぬチームの顔に成長している。西武はその他にも、外崎や山川が2年連続で規定打席をクリアするなど、リーグ連覇の原動力となった。

 球界を代表するスラッガーでもある山川穂高と吉田正尚が今年で規定到達2年目なのは少し意外だが、山川が主軸になったのは3年前の夏場からで、吉田もケガさえなければ1年目から規定打席に達していたはずだ。特に山川は、規定到達年に本塁打王とリーグMVPを獲得するなど、その間の活躍ぶりが尋常ではなく、年俸は2億超え。吉田も今年は首位打者を争う活躍を見せ、規定到達は2年目ながら2億の大台にのせている。

 昨季プロ入り10年目にして初の規定打席数到達となった荻野貴司をはじめ、「勝負の2年目」を迎える選手たちは、今季どんな成績を残すのだろう。


▼ 2019年に規定初到達(4選手)
・荻野貴司(ロッテ/34歳10年目)
19年:125試合 打率.315 10本塁打 46打点

・渡邉 諒(日本ハム/24歳6年目)
19年:132試合 打率.262 11本塁打 58打点

・甲斐拓也(ソフトバンク/27歳9年目)
19年:137試合 打率.260 11本塁打 43打点

・福田周平(オリックス/27歳2年目)
19年:135試合 打率.250 2本塁打 38打点


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

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