コラム 2021.05.13. 17:41

ヤクルトファン歴60年の三宅裕司さんが選ぶマイベストシーンは?

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 新型コロナウイルスの影響により、入場者数が制限され、声を出しての応援も禁止されるなど、プロ野球の取り巻く環境は変化した。再びスタジアムにファンの歓声や熱狂を起こしたい。そういった熱い想いからはじまったYell Baseball Fan Project。『ニッポン放送ショウアップナイター』の公式応援団『チーム・ショウアップ』でヤクルトファン歴60年の三宅裕司さんが、スワローズへの熱い思いを赤裸々に語った。

プロ野球を好きになったきっかけ


 うちの親父が国鉄術研究所というところに勤めておりましてその当時は国鉄スワローズ。必然的に私が小学校低学年の頃に国鉄スワローズのファンになりましたよ。ですから、私の場合はスワローズファン歴60年以上ですよ。でも、昔の話をしてもついてこれる人はいないんですよね(笑)。

 砂押監督の時代ですからね。ピッチャー・金田、キャッチャー根来でした。当時からうちの親父はスワローズが勝つと喜ぶ、負けるとがっかりする、という姿を見て育ちました。

 東京はジャイアンツとスワローズとセ・リーグは2球団あったんですけど、だいたいがジャイアンツファンなんですよ。学校に行くと巨人ファンが前の日の試合のことを話すんですけど、巨人は強かった。スワローズは弱かったので、ずいぶんと悔しい思いをしました。

 自慢はピッチャーの金田だけですから。その金田が巨人に移籍したときは本当にどうしたらいいんだ私はと(笑)。随分肩身の狭い思いをしたスワローズファン時代もありました。

 ファンになったきっかけとしては、父親が国鉄の職員だったというのが一番大きかったんでしょうけど、明るくて、スワローズのチームカラーに惚れたんだと思います。

観戦スタイル


 私の場合は一人で観に行かないです。周りにいるスワローズファンを何人か誘って、わいわい、がやがや。スワローズの本拠地は神宮球場ですからね。外で風に吹かれ、生ビールを飲みながら神宮球場で売っているおつまみを買ってきて、それで観戦するというスタイルです。

 うちの女房を連れていくときは、女房が料理を作ってくれて、それをタッパーに入れていく。それを一緒に誘ったメンバーと食べる。球場には売っていないような温かい煮物とかを作ってもらい、それを食べながらというね。

 神宮球場のナイターで風に当たってお酒を飲みながら応援するといいますかね。これが私の応援スタイルなんですけど、今はコロナでマスクをして拍手をたくさんして、応援するスタイルですからね。

 声を出して応援できない分、スワローズファンみんなが一生懸命拍手で応援しているので、それを見ると感動しちゃうんですよね。みんなの拍手で一体になって応援することも、感動のひとつですね。今の応援も好きです。

マイベストシーン


 ファン歴が長いですからたくさんあるんですけど、まず最初に思い浮かぶのが広岡監督で初のシーズン優勝。僕はあの試合を観に行っているんですよね。シーンとしては昔すぎておぼろげなんです。はっきり覚えているシーンを選ぶとしたら一番最近の2015年に真中監督が最初のシーズンで優勝した、これは一番思い出に残るマイベストシーンだと思いますね。

 このときの私の観戦スタイルとしては、優勝が決まる試合だから5、6人で(神宮に)行ったと思います。あのときは延長戦だったんですけど、サヨナラというのが興奮をさらに倍増させましたよね。全員が立ち上がって、やったーと叫びましたね。その時の真中監督の涙感動しましたね。一緒に泣いちゃいました。球場中がワーっとなるなかでの優勝決定のサヨナラヒットですよ。あの興奮は忘れられないです。一番鮮明に覚えているのはこのシーンです。

推し選手


 難しいですね。コロナでいろんな主力選手が離脱して、でもこんな1、2番があったのかという。山崎、中村の1、2番がしばらく機能して、昔からこういうのがスワローズの野球だなと感じでしたよね。中村はキャッチャーで配球の読みがいいからバントもうまいしランナーを進めるバッティングも器用にする。なかなかいい打順だったなと思います。

 青木が必ずなんとかしてくれそうな雰囲気を毎試合作っていて。その通りになんとかしてくれるんです。青木がいてくれると全体の雰囲気が上がっていく。

 山田が今年は波があるなと。村上は見た感じベテランなのに21歳でしょう?(笑)なんといってもベンチでの応援の態度。チームを心から応援している姿がいいですよね。

  全体を見渡した時に頑張ってもらいたい、私の推しは塩見です。塩見が頑張ればそうとういい打線が組めると思うんですよね。ずっと課題のピッチャーは、今シーズンは高梨に頑張って欲しい。

プロ野球界へのエール


 プロ野球界というよりは、スポーツ、エンターテインメント全ての世界が苦労しているわけですけど、いろんなものを自粛してみると、それらがいかに大事だったかがわかるんですね。

 そういう意味でいいますと、ボールを打った時のカーンという音とか、キャッチャーミットに収まったときのスパンという音とか、ベンチから聞こえる選手の声とか、それでみんなが一つになって試合をしているものを感じたり、コロナ禍で観客を少なくしたそういうものの影響はいつも通りの応援ができるようになったときに、スポーツ業界、エンターテインメント業界の価値とか、本当の楽しみ方とかが初めてわかるかもしれないなと。そんな気がしていますね。

※『チーム・ショウアップ』とは…
ニッポン放送のプロ野球中継「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団として、プロ野球を愛するニッポン放送のレギュラー出演者を中心に2018年シーズン開幕前に結成された。


■三宅裕司
1951年5月3日 東京都出身

1979年ミュージカル・アクション・コメディーを旗印に劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」を結成し、2019年に劇団創立40周年を迎えた。
LF「三宅裕司のヤングパラダイス」(1984年~)、TBS「三宅裕司のイカすバンド天国」(1989年~)、NTV「THE夜もヒッパレ」(1995年~)、NTV「どっちの料理ショー」(1997年~)をはじめ、数々の番組を盛り上げるマルチエンターテイナー。
映画では、「サラリーマン専科」シリーズ(1995・96・97年)「結婚しようよ」(2008年/主演)、「釣りバカ日誌14」(2003年)、「ドラッグストア・ガール」(2004年)などで喜劇役者としての評価を得るとともに、「壬生義士伝」(2003年)ではシリアスな演技が評価され「第27回日本アカデミー賞」優秀助演男優賞を受賞。
2007年に17人編成のビッグバンドを結成し、バンマスを務め、ドラムを担当。ライブ活動を行う。
2004年に東京の喜劇“軽演劇”を継承すべく伊東四朗一座を旗揚げし、出演と演出を行う。2006年に熱海五郎一座を座長として旗揚げ。2014年に新橋演舞場に進出し毎年公演を行う。

■三宅裕司、演出・出演

熱海五郎一座
「Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー〜日米爆笑保障条約〜」
5月30日(日)〜6月27日(日)新橋演舞場にて上演

詳しくは
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2021_atamigoro/

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