コラム 2023.09.21. 18:35

「無冠の帝王」牧秀悟が迎えたダブルチャンス【個人タイトル“激アツ地帯”を行く】

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DeNA・牧秀悟 (C) Kyodo News
 ハマの主砲にして、人気者。牧秀悟選手が個人タイトル争いでもラストスパートをかけている。

 20日現在(以下同じ)セ・リーグの打点部門で102打点はトップ、2位の巨人・岡本和真選手に9打点差をつけて初の打点王に“当確ランプ”の灯りそうな勢いだ。加えて、最多安打でも157安打は2位の中日・岡林勇希選手と2本差。こちらは、まだまだ予断の許さない“激アツ”状態である。

 21年のドラフト指名は2位なら、背番号も2。1年目から記録ずくめの活躍をしたが新人王レースでは広島・栗林良吏投手に記者投票で敗れ、ここでも2位。昨年の87打点もリーグ2位。個人タイトルは昨年のベストナインくらいで、2番がついて回る選手だった。

 そんな牧に待望の個人タイトルが目の前に迫っている。野球選手なら誰もが憧れるタイトルは、同時に個人の価値を引き上げ、球界の顔ともなる。二番手の男は自らのバットで頂点にたどり着こうとしている。

 打率.297に29本塁打、102打点。どこから見ても素晴らしい数字だ。

 中でも特筆すべきは本塁打が入団1年目から22、24本で今年が29本。打点も同じく71、87、そして今季の102と年を追って成長していることである。断るまでもないが、今季はまだシーズン途中の数字だ。

 ルーキーイヤーから伝説の男たちと肩を並べた。35本の二塁打は長嶋茂雄の持つセリーグ新人最多二塁打記録を更新。3割・20本塁打以上は清原和博以来と騒がれた。2年目には開幕から4番を任されて球団の顔にもなっている。まさに順風満帆、あとはチームを優勝に導き、打撃タイトルを獲れれば文句なし。リーグ優勝こそ阪神の軍門に下ったが、まだクライマックスシリーズから日本一のチャンスは残されている。


大きな勝負所は本拠地で行われる対巨人3連戦


 個人タイトルを獲る条件の一つは、勝負所の秋に強いこと。

 岡本との打点王争いの推移を見てみると8月末時点でトップを行く牧と岡本は2打点差のデッドヒートを繰り広げているが、9月に入ると牧が17打点を稼ぎ出したのに対して、岡本は10打点で一気に差が開いた。直近の1週間だけを見ても牧は6試合中5試合で打点を稼ぎ、そのうち4試合では複数の打点を記録している。

 もう一つのタイトルである最多安打は、ここからが正念場となる。岡林は昨年も牧の僚友である佐野恵太選手と並んで同タイトルを獲得したヒットマシーン。常時1、2番を打つ岡林に対して、4番の牧では打席数が違ってくる。しかも残り試合でAクラスのかかるDeNAの場合は、牧との勝負を避けられるケースも予想される。こうしたハンデを背負った中で「二冠」にたどり着けるかが大きなポイントとなるだろう。

 牧の打撃の最大の強みは右方向への流し打ちが巧みなうえに、全方向に安打を量産できるバットコントロールの良さだ。加えて人一倍の練習量と、天性のリストの強さも鋭い打球を生む秘訣となっている。打点を稼ぐには本塁打以外は塁上にランナーがいることが絶対条件になる。幸いなことにチームには佐野や宮﨑敏郎ら出塁率の高い選手がいるのも心強い。

 各チームとも残り試合は1ケタに迫りつつある。牧にとって、大きな勝負所は今週末の24日から本拠地の横浜で行われる対巨人3連戦となる。チームとしてAクラスに残るためには4位巨人と現時点で3.5差は安全圏に近いが、もしも3連敗でもすれば事態は急変する。加えて、タイトル争いで万が一、ライバルの岡本に満塁弾でも喫すれば、打点も一気に縮まる。自身が不発に終われば最多安打争いも危うくなりかねない。まさに息つく暇のない月末となる。

 ハマスタでは、ホームランの時に行う「デスターシャ」のパフォーマンスが球場の空気を一変させる。喜びの儀式が飛び出せば、その分だけ牧のタイトル獲りは現実味を帯びて来る。陽気なお祭り男の真価が問われる収穫の秋だ。


文=荒川和夫(あらかわ・かずお)

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