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今季のプロ野球は、ソフトバンクと巨人がそれぞれリーグ2連覇を狙う。
オフに主力選手をFAで失った両球団だが、ソフトバンクは元メジャーリーガーの上沢直之を、巨人はソフトバンクから甲斐拓也を獲得。昨季と比べても大きな戦力ダウンには至っておらず、開幕前の順位予想でも多くの評論家が両球団の2連覇を予想するだろう。
ただ、前年優勝球団はそれだけマークも厳しくなる。ライバル球団の包囲網をかいくぐって2年連続で美酒を味わうのはそう容易いことではない。
そこで2007年以降の“連覇率”を見ると、セ・リーグとパ・リーグで対照的といえる傾向があった。
セ・リーグの前年優勝球団が翌年連覇を果たした確率は50%(9/18)。連覇率はやや高い印象だ。同期間に3連覇達成も3度あり、2連覇を逃したのは2015年のヤクルトと2023年の阪神の2例しかない。
一方のパ・リーグは、連覇率が33.3%(6/18)とセ・リーグに比べるとやや低め。3連覇を遂げたのも21~23年のオリックスだけで、2連覇を逃したケースが7例もあった。つまり、セ・リーグよりも頻繁に優勝球団が入れ替わっていた。
ちなみにプロ野球が2リーグ制になった1950年以降、リーグ連覇の最長記録は巨人のV9だ。ON砲(王貞治、長嶋茂雄)を擁した川上哲治監督が1965年から73年までセ・リーグ9連覇を果たし、さらに9年連続で日本一にも輝いた。
一方のパ・リーグは西武が1990年から94年に記録した5連覇が最長。奇しくもこの時の西武にもAK砲(秋山幸二、清原和博)という2人の大打者がチームの中心にいた(※秋山は93年オフにダイエーに移籍)。
巨人のV9から50年以上、西武のV5からは30年以上が経過したが、その後、リーグ4連覇以上を達成したチームは現れていない。
ここで惜しくも優勝を逃した2位の連続記録も紹介しておこう。両リーグ合わせた最長は、1956~59年の阪神(当時は大阪タイガース)で4年連続。その4シーズンはいずれも水原茂監督率いる巨人の後塵を拝した。
昨季を含めて歴史的に見ても、セ・リーグは1位巨人、2位阪神という並びが多い。今年は秋風が吹くころにいったいどんな結末を迎えているのか。今年の公式戦は3月28日にセパ同時に幕を開ける。
文=八木遊(やぎ・ゆう)
オフに主力選手をFAで失った両球団だが、ソフトバンクは元メジャーリーガーの上沢直之を、巨人はソフトバンクから甲斐拓也を獲得。昨季と比べても大きな戦力ダウンには至っておらず、開幕前の順位予想でも多くの評論家が両球団の2連覇を予想するだろう。
ただ、前年優勝球団はそれだけマークも厳しくなる。ライバル球団の包囲網をかいくぐって2年連続で美酒を味わうのはそう容易いことではない。
そこで2007年以降の“連覇率”を見ると、セ・リーグとパ・リーグで対照的といえる傾向があった。
セ・リーグの前年優勝球団が翌年連覇を果たした確率は50%(9/18)。連覇率はやや高い印象だ。同期間に3連覇達成も3度あり、2連覇を逃したのは2015年のヤクルトと2023年の阪神の2例しかない。
一方のパ・リーグは、連覇率が33.3%(6/18)とセ・リーグに比べるとやや低め。3連覇を遂げたのも21~23年のオリックスだけで、2連覇を逃したケースが7例もあった。つまり、セ・リーグよりも頻繁に優勝球団が入れ替わっていた。
ちなみにプロ野球が2リーグ制になった1950年以降、リーグ連覇の最長記録は巨人のV9だ。ON砲(王貞治、長嶋茂雄)を擁した川上哲治監督が1965年から73年までセ・リーグ9連覇を果たし、さらに9年連続で日本一にも輝いた。
一方のパ・リーグは西武が1990年から94年に記録した5連覇が最長。奇しくもこの時の西武にもAK砲(秋山幸二、清原和博)という2人の大打者がチームの中心にいた(※秋山は93年オフにダイエーに移籍)。
巨人のV9から50年以上、西武のV5からは30年以上が経過したが、その後、リーグ4連覇以上を達成したチームは現れていない。
ここで惜しくも優勝を逃した2位の連続記録も紹介しておこう。両リーグ合わせた最長は、1956~59年の阪神(当時は大阪タイガース)で4年連続。その4シーズンはいずれも水原茂監督率いる巨人の後塵を拝した。
昨季を含めて歴史的に見ても、セ・リーグは1位巨人、2位阪神という並びが多い。今年は秋風が吹くころにいったいどんな結末を迎えているのか。今年の公式戦は3月28日にセパ同時に幕を開ける。
文=八木遊(やぎ・ゆう)