ニュース 2018.10.10. 16:40

【飯塚ボーイズ】春山監督「技術を詰め込むよりも、体力をつけて、楽しく野球をやることが大事」


引退した3年生に飯塚ボーイズで得たことを聞いてみた。
元主将の繁永晟選手(遊撃手・築城中/写真左)は「体験入部で監督のノックを見てここに入ろうと決めました。2年のときは先輩と一緒に全国大会にも出場できて、ヒットも打てて自信になりました」。

エースの陣上太郎選手(投手・飯塚一中/写真中)は「強いチームで、自分を高められたし、去年の夏は先輩と舞洲(大阪)に行くことができていい経験になりました」。

武次大翔選手(捕手・東部中/写真右)は「自分は下関から通っていたんですけど、高いレベルの練習をするチームに入り、心も成長できました」と語る。

現在は高校野球に向けて練習を続けており、頑張りたい点を聞くと「球速を速くしたい!」(陣上)、「走好守、全部です!」(繁永)、「肝っ玉!強い気持ちを身に付けたいです」(武次)と話した。夏休み中は甲子園のテレビ中継もよく見るそうで、高校球児たちのプレーを参考にしながら「自分も甲子園に出られるように頑張りたい」と目を輝かせて話す。

高校の進路について春山監督は「本人、保護者とも話して『誘ってくれたところに行きなさい』と話しています」と言う。今年の3年生は公立3人、私立9人の進路希望で、受験に向けて頑張っているところだ。
「野球は高校に行ってから勉強しなさい、と言っています。私は基礎だけを教えて、技術のことは何も言いません。技術を詰め込むよりも、体力をつけて、楽しく野球をやることが大事なんです」。
この思いは、各校の高校野球監督にも伝えている。



時代とともに様変わりする野球指導。昔と今、両方の良さを知る春山監督が野球を通じた人間教育を行いながら、ノックを打ち続ける。(取材、写真:樫本ゆき)

飯塚ボーイズ

創部:1999年4月、所在地:福岡県飯塚市、練習場:飯塚穂波球場(B&G)ほか、練習日:水、金、土、日、祝日の17時〜20時(平日)、9時〜17時(土日祝)、部員数:39人(3年14人、2年11人、1年14人)スタッフ:井上益美代表、春山総星監督、坂田陽平ヘッドコーチ、田中定宗コーチ、斉藤達也コーチ、花山亮太郎コーチ、モットー:感謝・気迫・行動*2013年に飯塚ライジングスターボーイズから改称

春山総星(はるやま・そうせい)監督

1947年生まれ。福岡県飯塚市出身。飯塚商-専修大。1988年に福岡ニュースターズ(現・福岡中央ボーイズ)監督から2000年に飯塚ライジングスターボーイズ初代監督に就任。2011年ジャイアンツカップ優勝、2017年ボーイズ日本少年野球選手権優勝。「神ノック」と言われるノックさばきは、2001年エンゼルスのトライアウトにノッカーとして参加した際、メジャーからスカウトされた経験を持つ。

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