DeNA・ラミレス監督(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 英語の先生がチームに帯同!?

 ラミレス体制3年目を迎えるDeNA。1年目は球団初のクライマックスシリーズ進出を果たし、2年目はシーズン3位もCSを突破して日本シリーズに進出。着実に進歩を続けるチームが目指すのは、20年ぶりのリーグ制覇、そして日本一の栄冠だ。

 そんなチームに、今季から新たな仲間が加わった。野球チームとしては“異例”とも言える「チーム付英語教師」である。

 “初代英語教師”に就任したのは、平川ブライアン氏。仕事の中身も実にユニークで、チームに帯同しながら、スタッフを対象にいつでも・どこでも英会話教室を行っているという。

 現在はビジター広報やマネージャーら一部のスタッフに限定しているが、将来的にはコーチや選手へと対象を拡げていく方針。チームを率いるラミレス監督が主に英語を使用していることや、新たにやってくる新外国人選手にとっても、通訳を挟まずにコミュニケーションが取れるようになると、お互いにとってメリットになる。

 平川氏による授業は“座学”よりも“会話力”が重視。スタッフが仕事の合間に平川氏と会話を交わすことが、そのまま授業になる。レベルに合わせ、日本語を交えながらの会話になるが、その丁寧な指導はスタッフからも好評だという。

 スタッフが英会話を身につけることで、球団の未来像は自然と広がっていく。メジャーリーグの球団に人材を送り込むことも、受け入れることもできるようになれば、球団のノウハウも増えていく。英語力を鍛えることは、いい事づくしなのだ。

 これまでのプロ野球界にはない、新たな取り組み。5年先、10年先を見据え、IT企業らしい発想とアイディアで新しい風を吹き込んでいく。

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