オープン戦2度目の登板を終えた菊池雄星

◆ 2度目のオープン戦登板を終えて……

 マリナーズの菊池雄星が現地時間2日(日本時間3日)のロイヤルズ戦に先発登板。3回を投げて被安打2、3奪三振で2失点という内容で2度目のオープン戦登板を終えた。

 初回と2回は連続で三者凡退に打ち取る完璧な立ち上がり。しかし、下位打線から始まった3回につかまり、2点を失ってしまった。これでオープン戦2試合通算の防御率は3.60となったが、1イニングあたりに許した走者の数を示すWHIPは0.80と依然として安定した数値を残している。

 2試合を終えて、マリナーズを率いるサービス監督は「期待通りの投球をしてくれている」と高評価。今後についての明言はないものの、日本で開催される開幕シリーズ2試合(3月20日・21日)のどちらかでの先発、凱旋登板を果たす可能性は大いにあるだろう。

◆ “1年目で開幕投手”なら史上初

 マリナーズの先発陣を見てみると、現時点で開幕投手の最有力と言えるのが昨季13勝を挙げているマルコ・ゴンザレス。菊池と同じ27歳の左腕は、今季のチームにおいてエースと呼べる存在だ。

 マリナーズと言えば、通算168勝の実績を誇るフェリックス・ヘルナンデスという大黒柱が在籍しており、実に2009年から昨年まで10年連続で開幕投手を務めてきたが、昨季は8勝止まりで防御率5.55と本来の姿とは程遠い成績に終わってしまった。32歳という年齢もあって、ここは無理して日本での開幕シリーズに照準を合わせることなく、アメリカでの試合に合わせて調整していくのではという見立てもある。

 そうなってくると、やはり日本での2試合はゴンザレスと菊池の2人が先発で起用される公算が大きくなってくる。これまでに日本人投手では5名が開幕投手を務めてきたが、メジャー1年目に大役を任された投手はいなかった。今季のマリナーズの先発陣の陣容や、慣れ親しんだ日本という土地で開幕戦が行われるという“追い風”がたまたま重なったとはいえ、菊池にとっては大きなチャンスになる。

 開幕までの時間が徐々に少なくなってきたなか、まずは無事に調整を進めていくことが第一。そのうえで周囲を認めさせる結果を残し、日本人投手初となるメジャー移籍1年目で開幕投手の座を射止めることはできるだろうか。今後の歩みに注目だ。

◆ メジャーで開幕投手を務めた日本人投手

▼ 野茂英雄
2000年(6年目/タイガース)=7.0回・3失点(勝)
2003年(9年目/ドジャース)=9.0回・無失点(勝)
2004年(10年目/ドジャース)=5.0回・7失点(負)

▼ 松坂大輔
2008年(2年目/レッドソックス)=5.0回・2失点(-)※日本開幕

▼ 黒田博樹
2009年(2年目/ドジャース)=5.2回・1失点(勝)

▼ 田中将大
2015年(2年目/ヤンキース)=4.0回・4失点(負)
2016年(3年目/ヤンキース)=5.2回・2失点(-)
2017年(4年目/ヤンキース)=2.2回・7失点(負)

▼ ダルビッシュ有
2017年(6年目/レンジャーズ)=6.1回・4失点(-)

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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