限られた機会で結果を残す岡
福田秀平、荻野貴司、マーティン、角中勝也、清田育宏…。顔ぶれを見るだけでも、ロッテの外野のレギュラー争いが例年以上にハイレベルなことがわかる。さらに外野のレギュラー争いを盛り上げているのが、岡大海、菅野剛士の“明治大”出身コンビだ。
岡は2月25日に行われたソフトバンクとの練習試合で守備から途中出場し、8回に回ってきた打席でライト前に適時打。翌26日のソフトバンクとの練習試合でも、途中出場しマルチ安打をマークした。さらにオープン戦が始まってからも、守備から途中出場した1日の楽天戦で安打を放ち、4日のオリックス戦では代打で出場し2安打2打点の活躍ぶり。練習試合、オープン戦の打撃成績は打率.440(25打数11安打)、1本塁打、7打点。2月19日のDeNAとの練習試合を最後にスタメン出場がなく、限られた打席でしっかりと結果を残している。
岡は競争を勝ち抜くために、「僕自身、走らなきゃいけないというのもありますし、大前提に打率、OPSをどんどん上げていきたいと思います」と言葉通り、アピールを続けている。
武器の打撃で存在感を見せる菅野
春季キャンプ二軍スタートだった菅野は、今季対外試合初戦となった2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合に、『7番・指名打者』で出場し3安打を放てば、翌9日もマルチ安打を記録した。
「本当にライバルが多いので、僕も毎日アピールしないと出られない。毎試合チャンスをもらったら、そこで結果を出すことだけ考えながらやっています」。
春季キャンプ中にこのように話していた菅野は、“有言実行”の働きを見せている。2月14日から始まった練習試合では、15日の中日戦、19日のDeNA戦で本塁打を含むマルチ安打、22日の西武との練習試合で猛打賞を達成。
角中勝也、マーティン、清田育宏といった主力が合流してからは、打席数が限られているが、4日に行われたオリックスとのオープン戦で安打を放った。ここまで練習試合、オープン戦、打率.400(45打数18安打)、2本塁打、4打点と好調を維持している。
福田、マーティン、角中、荻野、清田といった実力者がいるなかで、今後も変わらず打ち続けることができるか注目だ。
▼岡、菅野の対外試合打撃成績
岡 :率.440 本1 点7
菅野:率.400 本2 点4
取材・文=岩下雄太