ニュース 2020.03.09. 11:00

ロッテ・柿沼、打撃面に「もっと内容をよくしていかないと」

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ロッテの柿沼友哉

オフは打撃に重点を置く


 開幕一軍、レギュラー獲得など様々な思いを持ちながらマリーンズの選手たちは、日々アピールを続けている。今季5年目を迎える柿沼友哉もそのひとりだ。

 柿沼は昨季開幕二軍スタートも、5月25日に昇格。6月8日の巨人戦でプロ初安打を放つと、捕手陣の故障が相次ぐ中で、少ないチャンスでアピールし、出場機会を徐々に増やした。柿沼がスタメンマスクを被った6月22日のヤクルト戦から8月7日のソフトバンク戦にかけて8連勝。種市篤暉とは“柿の種バッテリー”で話題を集めた。クライマックスシリーズを争うシーズン終盤の9月に骨折で離脱したが、正捕手・田村龍弘を脅かす存在となったことは間違いない。


 オフは例年通り、ロッテから楽天へとFA移籍した鈴木大地らと自主トレを行い、「かなりの量は振れたと思います」と打撃に重点を置いた。ロッテ浦和球場に戻ってきてからも、室内練習場でマシンを相手に黙々とバットを振った。

 春季キャンプがはじまってからは、「右方向を狙っているというよりは、自然と打ちにいったなかで、バットがうちから出ている感覚がある。なので、自然と向こうに打っている感覚です。右に右にと意識しすぎると、肩が下がる癖があるので、自然にうちから出て、ヘッドが残ったから向こうに飛んでいくという感覚です」と意図を持って打撃練習に取り組んだ。

 今季最初の実戦となった2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合でマルチ安打を記録すると、2月22日の西武戦から3試合連続安打。実戦で安打を積み重ねているが、柿沼は「正直良いヒットもありますけど、ソフトバンク戦なんかはラッキーなヒットもある。状態としては悪くないとは思いますけど、もっともっと内容をよくしていかないと」と厳しい自己評価。

 バットをうちから出している感覚があるから練習試合で安打が増えていたのかと聞くと、柿沼は「それはあると思います。良いところに転がったり、ただそれだけではないので、追い込まれてから内から出してファウルが打てるような感じにしなければいけない。そこは難しいところですね」と語った。

守備面は?


 レギュラーを奪うためには打撃だけでなく、投手陣を引っ張っていく必要がある。

 「リードはもちろん。今の時期はピッチャーのことをまずやらなければいけない。スローイングにしてもまだまだ上げていかないといけないと思います」。

 「ブロッキングにしても、岩下と組んだ時に横に弾いたとかがあったので、そこの精度もあげていかないといけない。まだまだレベルアップしていかないといけなきゃいけないと思います」。

 昨季は一軍で経験を積み、今季は昨季以上に一軍でマスクを被っていきたいところ。「1年通して一軍でやっていないので、まずは1年間しっかり一軍でやって、一つでも多くスタメンをいただいて勝てるように頑張りたいですね」。目標に掲げた1年間一軍でプレーするためにも、打撃、守備とアピールしていきたい。

取材・文=岩下雄太

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