「プロ野球1年生のきみへ」第4回:出井敏博
西武の担当スカウトから、今年のルーキーたちへ宛てた“手紙”を公開している「プロ野球1年生のきみへ」──。
各スカウトにとって、選手たちとは“我が子”のような存在。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、直接対話が出来ない状況が続くなか、各担当スカウトたちが選手に対して“いま伝えたい想い”を綴ろうと筆を執った。
第4回は竹下潤育成アマチュア担当から、育成ドラフト1位で指名された出井敏博(埼玉栄高-神奈川大)へ。プロ1年目の出だしをコロナ禍で過ごすルーキーに、いま伝えたい想いとは…?
竹下潤スカウトから出井敏博へ
出井へ
ひきこもってゲームばかりしていないよな!
神奈川大学の岸川監督は西武時代一緒にプレーしていた方。
挨拶に行ったとき、投手の輪のなかの出井を初めてみて、線が細くてユニフォームが似合わなかった姿が印象的でした。
そこからキャッチボールと遠投を見たときは想定外で、まるで別人。
きれいでバネのあるフォームから放たれる躍動感ある球をみて、スカウト目線に変わったよ。
まだマウンドの経験は少ないけど、きみは投げっぷりがいいから体ができてきたらおもしろいと思う。
得意のフォークを武器に相手打者を翻弄してほしいな!
ひとつだけ。
大学時代からいじられていたので寮でもいじられていないか心配だけど、
この時期もストレスなく和気あいあいと楽しく過ごしてくれているかな。
日々の練習はキツイかもしれないけど、大学での挫折を乗り越えたきみならこのあとしっかり芽をだしてくれると信じているぞ。
埼玉西武ライオンズ育成アマチュア担当・竹下潤(13年目/担当地区:関東)
☆主な担当選手:2018年齊藤大将投手