ニュース 2021.02.19. 18:00

重圧の中で戦った昨年の「No.1プレイヤー」 オリックス・指宿聖也が語る苦悩と日本一への決意

無断転載禁止
©Nippon Professional Baseball / ©Konami Digital Entertainment

もう一度見たい!珠玉の名勝負


 一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。

 今季もeペナントレースの全日程が終了し、残すは頂点の座をかけたポストシーズンの戦い。年明け早々に緊急事態宣言が発出した影響から、開催日が未定となっていた「eクライマックスシリーズ」も、ついに2月27日(土)と28日(日)に実施されることが決定した。


 今回は、そんな大一番を前に是非とも見ていただきたい「今季の名勝負」をご紹介。ここでは、2019年のプロリーグ“No.1プレイヤー”に輝いたオリックスのキャプテン・指宿聖也選手に、今季の戦いを振り返ってもらいながらベストゲームを選出していただき、さらにポストシーズンに向けた意気込みも語っていただいた。

 なお、ここに取り上げたもの以外でも、試合の模様はすべてYouTubeのパワプロ・プロスピ公式チャンネルでいつでも・どこでも見ることができるので、eBASEBALLのポストシーズン開幕が待ちきれないという方はもちろんのこと、ふらっとこの記事に辿り着いて初めて見てみようかなという方も、是非ともこの機会に珠玉の熱戦をご覧いただきたい。


⇒ 「この世界を知らないのは損」…名実況アナ・斉藤一美さんがeBASEBALLの世界でも“絶叫”!

⇒ CSを前に一時休戦中の「eBASEBALL」2020シーズン 今こそ振り返りたい今季の熱闘・3選【パ・リーグ 編】

⇒ CSを前に一時休戦中の「eBASEBALL」2020シーズン 今こそ振り返りたい今季の熱闘・3選【セ・リーグ 編】


オリックスのキャプテンが選んだベストゲーム


──────────────
・1月1日(金)配信
第4節・第1回戦:ソフトバンク(加賀谷颯太) 1 - 4 オリックス(藤本洋介)
──────────────

▼ 指宿聖也選手・コメント
今シーズン絶好調だった加賀谷選手に対しても
臆することなく藤本選手が戦ってくれました。
OBの田口さんが大活躍しましたし、
攻守に渡って相手を揺さぶっていく
藤本選手の良さが出ていた試合だったと思います。


「モチベーションのコントロール」で苦悩


 全選手の各節の試合内容を評価・順位化し、プレイヤーの“絶対的な強さ”を可視化してランキングにする「プロリーグランキング」。投打の個人タイトルとは違い、総合的な“パワプロの技術”がひと目で分かるものとして用いられる指標であるが、この「プロリーグランキング」で昨季のNo.1に輝いたのがオリックスの指宿聖也だった。

 しかし、今季は好成績を残したものの、同ランキングを見ると12位。どの試合でも「No.1プレイヤー」と紹介される重圧、そしてチームのキャプテンとしてのプレッシャーも背負った中で、個人としては厳しい戦いを強いられた。


 何よりも大きく変わったのが、無観客開催をはじめとするコロナ禍の中での戦い。指宿も「やはり今年は特にモチベーションのコントロールが難しかったです」と語り、「昨年は試合後、会場に来て下さったファンの皆さんとの交流や、SNS での応援コメントで元気をもらっていたことを改めて痛感しました。今年は無観客に加えて、収録での配信ということもあり、皆さんのリアルタイムの反応がなく、寂しく感じました」と正直な気持ちを告白する。

 その中で、「前年の全勝(シーズン6勝)があったので、皆さんに大きく期待されていたのは感じていました。自分の中ではいつか負けるときは来るだろうと思っていたので、全勝するという考えは持たず、目の前の試合に集中するようにしていました。それが3戦目までのまずまずの結果につながっていたと思います」と序盤の戦いぶりには一定の手ごたえを語りつつ、「結果的に見ても私が負けた2敗(最終成績は3勝2敗1分)は、優勝の為には勝たなければならない試合だったので、責任は重く感じています。チームメイトを勝たせつつ、自分が結果でも引っ張ることを目指していたので、悔しいシーズンになりました」と、噛み締めた悔しさについても明かしてくれた。


「期間が空いたことはプラス」


 一方で、チームとしては昨年からともに戦う高川悠選手に加え、昨季セ・リーグを制した経験を持つ新加入の藤本洋介選手に、同じく新加入の前田恭兵選手が悲願のプロ初勝利を機に躍進。リーグ優勝こそ届かなかったものの、2位で「コカ・コーラ eクライマックスシリーズ」への出場権を掴んだ。

 今季のチームについては、「開幕前からチームメンバー全員の勝ち越しを目標に掲げていましたし、それを達成できたことは素直に嬉しいです」と手ごたえを口にしつつ、「昨年よりもさらに意見をぶつけ合って、プレー意識の共有を図りました。3人ともそれぞれ昨年からの成長を感じていますし、eCSを楽しみにしています」と頼もしいコメントも。

 また、個人としても、「(CSまでの)期間が空いたことが自分にとって大きなプラスだと感じています。リフレッシュしながら、今までの悪かった点を修正する良い時間を過ごすことが出来ました。俺が誰よりも1番強いんだという自信と覚悟を持って臨むことができると思います」と力強く宣言した。


 昨季成し遂げられなかったeクライマックスシリーズの突破、そして日本一に登り詰めるためには、“No.1プレイヤー”指宿の大暴れが不可欠。

 「(CSと日本シリーズが)生配信になったことで、見ている方々にもライブ感をもって応援して頂けると思います。僕たちにとっても生で見て頂けるのは嬉しいですし、なにより力になります。それぞれの役割をしっかりとこなすイメージをもってロースターを組めたと思いますので、日本一に向けてファンの皆さんに喜んでいただける結果を残す自信があります。応援よろしくお願いします!」

 決意を新たに、いざ大一番へ…。さまざまなプレッシャーをはねのけ、指宿聖也がその力を解放させたとき、猛牛軍団の快進撃がはじまる。


eクライマックスシリーズ


▼ 2月27日(土)=セ・リーグ
1st:阪神(セ2位)- 巨人(セ3位)
fin:DeNA(セ1位)- <1stの勝者>

▼ 2月28日(日)=パ・リーグ
1st:オリックス(パ2位)- 西武(パ3位)
fin:ソフトバンク(パ1位)- <1stの勝者>


☆レギュレーション
・eペナントレースの各上位3チームによるトーナメント戦。
・試合は9イニング制で、3イニング毎にプレイヤー交代。延長戦はなし(引き分けあり)
・ファーストステージ/ファイナルステージともに3ゲーム制で行い、先に2勝したチームの勝ち抜け。
(ゲームの対戦成績がイーブンとなった場合はリーグ上位チームが勝者)


▼ 詳細は公式サイトまで
ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西