今年3月、入団会見のときの宮國椋丞投手<球団提供>

◆ 三原球団代表「チーム事情による補強ではない」

 DeNAは15日、昨年11月に巨人から戦力外となっていた宮國椋丞投手と育成選手契約を交わし、同日に入団会見が行われた。背番号は「106」に決定している。

 入団会見に同席したDeNAの三原一晃球団代表は「自由契約になった時からスタッフが情報収集していた」と、以前から注視していたことや、「今年に入ってからだいぶ調子が上がってきたとの情報があり、3月の上旬に二軍施設においてスカウトを含めた関係者で変化球を含めた数十球を見させてもらった」ことなどを明かし、「今後バッターに向かっても投げていける。メディカルチェックも受けて、問題なさそうだ」との総意をもって獲得に至ったと経緯を説明した。

 また、「外国人選手の問題(来日未定)があったからではない。チーム事情による補強とは違う」と述べ、あくまで実力を評価した結果であることを強調した。起用方法については「先ほど本人とも話して、先発、中継ぎ両方の実績があるが、一軍に1番近いところということで、現状は先発として調整をしてもらって一軍を目指してもらいたい」と期待を寄せた。

◆ 宮國「1日でも早く支配下に」

 一方の宮國は「素直に大変嬉しい」と第一声。「12月から約4カ月、周りに支えてくれる方はいましたが、プレーヤーとしてはひとりでやってきた。こういう話をいただいて凄く嬉しく思いました。不安も多少あり、自分でもこれまでにない感情があった」と穏やかではなかった日々を振り返った。

 実際、諦めたり、心が折れかかったこともあったようで、「周りの方々の支えを身に染みて痛感した」という。中でも「亡くなった親父の一言『投げられるなら、一日でも長く野球を続けなさい』が、僕を後押ししてくれたと思います」と、亡き父のためにも「もう一度NPBのマウンドに復帰する」ことを誓った。

 DeNAには沖縄・糸満高校の1つ後輩、神里和毅が在籍。まだ連絡はとっていないというが、「これからは僕の方が後輩なので、ご挨拶したい」とおどけ、「すごく楽しみでワクワクしてます」と笑顔を見せた。三浦大輔監督については「ベイスターズでエースを張られていた偉大なピッチャー。色々なことを聞いて学んで、吸収していきたい」と、番長イズムの体現にも興味を示した。

ベイスターズは現在、外国人選手の来日が未定となっており、ファームでもピッチャーの絶対数が足りていない状況がある。2010年のドラフトで、2位という高評価を得て巨人に入団し、2013年には開幕投手を任されるなど、大きな期待を寄せられていた28歳の右腕は「ここから這い上がる気持ち。まずはスタートラインに立たせてもらったことに感謝して、1日でも早く支配下登録となることを目指して日々頑張っていきたい」とコメント。常勝軍団で積んだ研鑽とハングリーさを武器に、横浜の地から再スタートを切る。

取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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萩原孝弘

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