背番号18の復帰戦
順位的にはリーグ2位ながら優勝マジックを点灯させているロッテだが、16日はソフトバンクを相手に4-10で完敗。
この日は二木康太が10月2日以来の復帰登板ということで復調ぶりに注目が集まったが、1回と2/3を投げて5失点と首脳陣の期待を裏切る結果に終わってしまった。
チームは前夜の劇勝の勢いそのままに、初回からブランドン・レアードの先制2ランなどで幸先よく3得点。背番号18を強力に援護する。
ところが、直後の2回表。二木は先頭の中村晃を歩かせてしまうと、一死を挟んで今宮健太には二塁打を許して一死二・三塁のピンチ。内野ゴロで二死とするも、牧原大成にレフトへの適時打を浴びて失点を喫すると、立て続けに栗原陵矢にも適時打を打たれ、極めつけは一・二塁から柳田悠岐に3ランを被弾した。
3-5と試合をひっくり返され、さらに仕切り直しのアルフレド・デスパイネに四球を与えたところで、井口資仁監督は交代を決断。今季開幕投手を務めた男の復帰戦は、まさかの2回持たずでKOとなってしまった。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も、「井口監督の期待を残念ながら裏切ってしまった。正直大誤算でしたよね」とコメント。
この日の投球については、「もうちょっと小気味のいい投球が出来る投手なんですが、コーナーを狙って打たせよう打たせようみたいなね。腕の振りの良さもなかったですし、残念な内容でしたね」と、持ち味が見られないままKOされてしまったと解説。
久々の一軍登板だったことに関しても、「投手は間が空きすぎるとマウンドさばきが上手く行かないケースもあるんですが、今日の場合は僕は“狙いすぎ”だったのかなと」とふり返り、二木が慎重になりすぎていた点を指摘しつつ、「味方に3点リードしてもらった後だっただけに、もったいなかったね」とし、先制直後の失点で流れを掴み切れなかったのが敗戦につながったと語った。
優勝に向けて負けられない試合が続いていく中、重要な局面での背信投球…。今後の起用にも注目が集まるが、「投手を使っていって、足りなくなればという形だと思う」と大矢氏。
つづけて、「ロッテには他にも先発投手がしっかりといるので。月並みのようにもう1回行けば?とは、僕は言えませんね」と、自身の考えを述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』