● 巨人 3 － 10 阪神 ○
＜8回戦・東京ドーム＞

　阪神は今季初の5連勝。3カード連続の勝ち越しを決め、残る借金は11となった。

　阪神は巨人先発・シューメーカーの前に3回まで無得点。それでも2点を追う4回、先頭の1番・近本が四球で出塁したあと、2番・中野の打席でヒットエンドランが決まり無死一、三塁の好機を作った。続く佐藤輝の打席で一走・中野が二盗に成功。捕手・大城の二塁送球が逸れる間に三走・近本が生還した。

　6回は二死から中野が中前打で出塁し、再び佐藤輝の打席で二盗成功。二死二塁で佐藤輝が左前適時打を放ち2－2の同点に追いついた。

　7回は巨人2番手・今村の乱調に付け込み、二死満塁で近本が逆転となる押し出し四球を奪取。その後も中野の中前2点適時打、5番・糸井の中前2点適時打などで5点を加え、一挙6得点のビッグイニングとした。8回は代打・山本が1号2ランを左翼席へ運びダメ押し。今季2度目となる2ケタ得点を記録した。

　投手陣は先発のウィルカーソンが、苦しみながらも5回2失点とゲームメイク。6回以降は渡邉、浜地、岩貞、加治屋の継投で巨人打線の反撃を1点に抑え、育成入団から這い上がってきた元ソフトバンクの渡邉はうれしいプロ初勝利を手にした。