2日連続でお立ち台に上がった西武・滝澤夏央

◆ 支配下昇格即スタメンから2日連続お立ち台の快挙

 昨シーズンのリーグ最下位から上位浮上を目指す西武に新星が現れた。2021年育成ドラフト2位で指名を受けた滝澤夏央だ。

 関根学園高出身の高卒ルーキーは身長164センチと小柄な選手だ。開幕から二軍で23試合に出場し、打率.234(64-15)、5盗塁とスピードを武器に結果を残すと、一軍の正遊撃手・源田壮亮が自打球による負傷で登録を抹消されたこともあり5月13日に支配下契約を勝ち取った。

 支配下登録された当日に「2番・遊撃」のスタメン起用され一軍初出場を果たすと、3打席目でチームの逆転勝利を呼び込むプロ初安打をマークし、翌日の試合でも同点適時三塁打を含む2安打。一軍合流から2日連続でお立ち台に上がる会心のプロデビューを飾った。

 西武の育成ドラフト指名選手で、1年目から支配下登録を勝ち取り一軍戦に出場した選手は、昨年の水上由伸(2020年育成5位/四国学院大)に続いて2人目となり、野手としては球団史上初となる。

 その後、打順は9番にまわったがスタメンでの出場が続いており、ここまでの6試合で打率.263(19-5)、出塁率.300。遊撃の守備もそつなくこなし、源田の穴を埋めている。

◆ 球団の高卒1年目での一軍出場は森友哉以来

 西武では育成出身に限らず、高卒の野手が1年目から一軍で試合に出場するのはかなりめずらしいパターンだ。

 かつては、1年目から31本塁打を放った清原和博という超レアケースがあったものの、現在球団に所属している選手では、高卒野手が1年目に一軍で出場したのは2014年の森友哉(20113年1位/大阪桐蔭高)しかいない。

 中村剛也(2001年2巡/大阪桐蔭高)や栗山巧(2001年4巡/育英高)といったレジェンドクラスの選手も、高卒1年目は一軍での出場機会はなかった。

 滝澤と同じ遊撃のポジションだった、現在ヘッドコーチを務める松井稼頭央(当時の登録名は松井和夫)や、中島宏之(当時の登録名は中島裕之/現巨人)も高卒1年目に一軍での出場はない。

 古くから高卒野手の育成に定評がある西武だが、意外にも1年目から一軍で出場機会を掴んだ選手は多くはない。そのなかで育成指名から這い上がってきた滝澤は、ポテンシャルを感じさせる選手であることは間違いないだろう

 もちろん、現状はあくまで源田の代役であり、完全にレギュラーの座を掴み取ったわけではない。実績と安定感がある源田が戻ってくれば、滝澤も一軍生き残りをかけた厳しいチーム内競争にさらされることになる。

 ただ、ファームでは本職の遊撃だけでなく二塁や三塁の守備にもついており、打撃面である程度の結果を残すことができれば、ユーティリティ枠として一軍に踏みとどまるチャンスもありそうだ。

 滝澤はまだ高卒1年目。体力面含め、プロの選手として身に付けなければならないものはたくさんある。源田不在の今は、失敗を恐れない思い切ったプレーで持ち味をアピールし続けたいところだ。

※数字は2022年5月20日終了時点

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ベースボールキング編集部

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