◆ 今季早くも3敗で防御率は5.93に
DeNA打線が序盤からヤクルト投手陣に襲いかかり、5本のホームランを含む9点の猛攻で7回には5点リードと楽勝ムードが漂っていたが、自慢のリリーフ陣がまさかの乱調で、痛恨のサヨナラ負けを喫した。
8回にマウンドに上がったエドウィン・エスコバーは、中村悠平にストレートを狙い撃ちされレフトスタンドへ運ばれると、オスナにヒットと長岡秀樹に四球を与え、1死も奪えず降板。あとを継いだ伊勢大夢はなんとか2アウトまでこぎつけたが、濱田太貴に3ランを打たれ1点差に。9回はストッパーの山﨑康晃が簡単に2アウトを奪ったが、オスナにレフト前で繋がれ、長岡に甘く入ったツーシームをライトスタンドに叩き込まれ、痛い逆転負けとなってしまった。
サヨナラ被弾の山﨑康晃に、5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷繁元信氏は「今日で3敗目で、防御率が5点台(5.93)になっているはずなんですね」と心配気な表情。「チームがこれだけ調子がいいので、ちょっと忘れがちだったんですけど、優勝を狙える位置に来ているので、ここをもうちょっとしっかりしていけば、さらに安定してくると思うんですけど」と続けた。
MCを務めた高木豊氏は「9点取ったじゃないですか。今日は出番がないなという、気持ちを切った部分もあるのでは」とかばったが、谷繁氏は「多少はあると思うんですけど、やっぱり今日投げる前でも4点台ですから、そこは抑えとしてはちょっと取られ過ぎかなと思いますね」と、数字を盾にして奮起を促した。
昨年の2敗をすでに超えてしまった山﨑康晃。絶対的な守護神だけに、早期に本来の姿を取り戻してもらいたいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』