ロッテの石垣島キャンプは2日、天気は曇りで気温は21度だったが、気温以上に肌寒さを感じるも、マリーンズの練習はとても熱かった。
昨季自身初の規定投球回に到達した種市篤暉は今キャンプ初のブルペン入り。同学年のドラフト6位・立松由宇(日本生命)がマスクを被り、ストレート、フォーク、スプリット、スライダー、合計34球投げ込んだ。
この日は捕手の立松にスプリットと伝えていたが、昨季までの140キロ台の高速フォークのこと。2023年の秋季練習では140キロ台のフォークと130キロ台のフォークを投げ分けたいと話していたが、「今はそれをメインでブルペンで取り組んでいます」と教えてくれた。
130キロ台のフォークボールは、2019年に投げていた落差の大きいフォークのイメージ。「今日はスプリットとフォークの落差が一緒だったので、できるだけフォークボールの方をもっと落差を出せるように。遅くてもいいから落差を出せるようにしていきたいと思っています」。昨年は右打者のインコースにシンカー系のフォークを投げていたが、「真縦に落としたいなと。普通に落とせればいいですね」と、とにかく真下に落ちるフォークを投げていきたい考えだ。
種市のボールを受けた立松は「同級生の一級品のピッチャーを受けられるのはすごい経験だなと思いましたし、変化球の質も社会人の時とは一段違うなというのは受けていて思いました」と話し、スプリットとフォークについては「速いフォークが初見で見ると怖すぎて、頑張って止められるようにしたいです」とその凄さを肌で感じた。
種市は、23年が10勝、昨季が初の規定投球回到達と、今季も先発ローテーションの一角として期待される。「本当に技術練習をもっとやりたいので、がっつり投げ込んでいますね。ゆっくり仕上げようというよりは、今からでも試合に入れるくらいの感じでブルペンに入っています」と力強く話した。
中村亮太、秋山正雲、永島田輝斗、田中楓基の育成4投手もブルペン入り。中村は「佐藤都志也さんに受けてもらって、真っ直ぐも変化球もいつでもストライクが取れそうな制球力だねと言ってもらいましたね」と話せば、秋山は「チームで取り組んでいることも練習しつつ、キャンプまでで取り組んできたことを確認しながら投げました」と継続して取り組んでいるストレートの強さを確かめながら投げた。
永島田は、ストレートがまとまっていた印象を受けた。「まだ思いっきり投げていなくて、ある程度自分がどういう球を投げているのかというのをしっかり理解しながら、真ん中ら辺に強いボールが投げられた。自分にとってプラスになったというか、ここからもっと足を上げていかないといけないなという気持ちになりました」と振り返った。
野手陣では上田希由翔が屋外で行った打撃練習で、防球ネットに直撃する角度のついた当たりを何本も放ち、昨年に比べて飛距離がアップした印象。
そのことについて訊くと、上田は「自主トレの時もしっかり振り込む、打ち込むことをやっていたので、ライナー系で間を抜けていくような打球を求められていると思うんですけど、今はしっかり振り込んでそれが体に感じてきた中で打球の角度も変えていけたらいいなと思っています」と話した。
立松は個別練習の時に、「シャッフルの仕方が球団、チームによって違うと思うので、それがわからなくて伊志嶺コーチに誘われて。自分も走塁練習をしたいなと思っていたので、いい機会だと思い参加しました」と、伊志嶺翔大コーチとマンツーマンで走塁練習を行った。「日本生命の時は足の速い方だったので、スチールのサインは結構出ていた。社会人のレベルでは盗塁はやっていたんですけど、他の走塁に関しては特にあまりやっていなかったので、新しいいい勉強になったなと思います」と振り返った。
またこの日も、愛斗と松川虎生が全体練習後に最後まで室内練習場で黙々と打ち込み。愛斗は昨年、全体練習後の打撃練習で毎日バッティングのテーマを変えて打っていたが、今年は「長打を打つために、形を作るのが大事。最後はストレートを打つんですけど、今日はロングティーをやったり、スローボールを打つとか、泳がされる、詰まるときに、完璧なタイミングで完璧なポイントで打てる打席は少ない。ちょっと泳がされても飛ばす、ちょっと刺されても飛ばす打ち方を(自主トレを一緒に行った)浅村さんがやっていた。泳いだら、泳ぎっぱなしではなくて、泳いでも飛ばす、詰まっても飛ばす」ということを意識して打つ。
「強いスイングができている、だからヒットになる、ホームランになる感じなので、そうすると一番楽なところで打ったら飛ぶに決まっているじゃないですか。そういうところをやっていますね」と、今季は長打をたくさん打ちたい考えだ。
取材・文=岩下雄太
昨季自身初の規定投球回に到達した種市篤暉は今キャンプ初のブルペン入り。同学年のドラフト6位・立松由宇(日本生命)がマスクを被り、ストレート、フォーク、スプリット、スライダー、合計34球投げ込んだ。
この日は捕手の立松にスプリットと伝えていたが、昨季までの140キロ台の高速フォークのこと。2023年の秋季練習では140キロ台のフォークと130キロ台のフォークを投げ分けたいと話していたが、「今はそれをメインでブルペンで取り組んでいます」と教えてくれた。
130キロ台のフォークボールは、2019年に投げていた落差の大きいフォークのイメージ。「今日はスプリットとフォークの落差が一緒だったので、できるだけフォークボールの方をもっと落差を出せるように。遅くてもいいから落差を出せるようにしていきたいと思っています」。昨年は右打者のインコースにシンカー系のフォークを投げていたが、「真縦に落としたいなと。普通に落とせればいいですね」と、とにかく真下に落ちるフォークを投げていきたい考えだ。
種市のボールを受けた立松は「同級生の一級品のピッチャーを受けられるのはすごい経験だなと思いましたし、変化球の質も社会人の時とは一段違うなというのは受けていて思いました」と話し、スプリットとフォークについては「速いフォークが初見で見ると怖すぎて、頑張って止められるようにしたいです」とその凄さを肌で感じた。
種市は、23年が10勝、昨季が初の規定投球回到達と、今季も先発ローテーションの一角として期待される。「本当に技術練習をもっとやりたいので、がっつり投げ込んでいますね。ゆっくり仕上げようというよりは、今からでも試合に入れるくらいの感じでブルペンに入っています」と力強く話した。
育成組もブルペン入り
中村亮太、秋山正雲、永島田輝斗、田中楓基の育成4投手もブルペン入り。中村は「佐藤都志也さんに受けてもらって、真っ直ぐも変化球もいつでもストライクが取れそうな制球力だねと言ってもらいましたね」と話せば、秋山は「チームで取り組んでいることも練習しつつ、キャンプまでで取り組んできたことを確認しながら投げました」と継続して取り組んでいるストレートの強さを確かめながら投げた。
永島田は、ストレートがまとまっていた印象を受けた。「まだ思いっきり投げていなくて、ある程度自分がどういう球を投げているのかというのをしっかり理解しながら、真ん中ら辺に強いボールが投げられた。自分にとってプラスになったというか、ここからもっと足を上げていかないといけないなという気持ちになりました」と振り返った。
上田は角度のついた打球を何球も飛ばす
野手陣では上田希由翔が屋外で行った打撃練習で、防球ネットに直撃する角度のついた当たりを何本も放ち、昨年に比べて飛距離がアップした印象。
そのことについて訊くと、上田は「自主トレの時もしっかり振り込む、打ち込むことをやっていたので、ライナー系で間を抜けていくような打球を求められていると思うんですけど、今はしっかり振り込んでそれが体に感じてきた中で打球の角度も変えていけたらいいなと思っています」と話した。
立松は個別練習の時に、「シャッフルの仕方が球団、チームによって違うと思うので、それがわからなくて伊志嶺コーチに誘われて。自分も走塁練習をしたいなと思っていたので、いい機会だと思い参加しました」と、伊志嶺翔大コーチとマンツーマンで走塁練習を行った。「日本生命の時は足の速い方だったので、スチールのサインは結構出ていた。社会人のレベルでは盗塁はやっていたんですけど、他の走塁に関しては特にあまりやっていなかったので、新しいいい勉強になったなと思います」と振り返った。
またこの日も、愛斗と松川虎生が全体練習後に最後まで室内練習場で黙々と打ち込み。愛斗は昨年、全体練習後の打撃練習で毎日バッティングのテーマを変えて打っていたが、今年は「長打を打つために、形を作るのが大事。最後はストレートを打つんですけど、今日はロングティーをやったり、スローボールを打つとか、泳がされる、詰まるときに、完璧なタイミングで完璧なポイントで打てる打席は少ない。ちょっと泳がされても飛ばす、ちょっと刺されても飛ばす打ち方を(自主トレを一緒に行った)浅村さんがやっていた。泳いだら、泳ぎっぱなしではなくて、泳いでも飛ばす、詰まっても飛ばす」ということを意識して打つ。
「強いスイングができている、だからヒットになる、ホームランになる感じなので、そうすると一番楽なところで打ったら飛ぶに決まっているじゃないですか。そういうところをやっていますね」と、今季は長打をたくさん打ちたい考えだ。
取材・文=岩下雄太