愛斗、ライブBPで逆方向に長打
ロッテの石垣島春季キャンプ第2クール3日の9日もライブBPが行われた。
今季に向け長打力アップを掲げて練習を積んできた愛斗が、菊地吏玖が投じた3球目に右中間を破る長打を放つなど、安打性の当たりを3本放った。
愛斗は「タイミングが早く取れてコンタクトできていて、(一昨日の)1回目が結構良かった。今日はちょっとタイミングが1回目(高野脩汰と対戦)が遅いなと思ったので、もっと早く(タイミングを)取ろうと大袈裟に早く(タイミングを)取るイメージでいって、いい感じでコンタクトできた。あれで満足せずにあれをフェンス越えできるようにやりたいなという感じです」と振り返った。
3本とも右方向への安打で、昨年ZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習でも右方向へ長打を放っていた。愛斗本人は「右方向だけじゃなくて、どこにでも長打を打つ、ホームランを打つ気持ちですね」とキッパリ。
昨季は春季キャンプ中は「短く持ったままずっと打撃練習しているとスイングが小さくなってしまう。短く持つにしても大きく振りたいので、今はバットを長く持って大きく打ちたい」という理由でバットを長く持ち、シーズンが始まってからはバットを短く持っていたが、今季は「確実に短く持つより長く持った方が長打が打てるので、今年のテーマとしては長打なので。多分ですけど、短く持つことはないです」と現時点でバットを長く持ってシーズン中も打っていく考えだ。
ライブBPが終わった後には、栗原健太打撃コーチと長く話し合っていた。「タイミングですね。僕はスイングが早い方なので、タイミングを遅く取っちゃって自分のスイングでカバーしようとすることが多い。それだと練習で打てても、試合だと打てない。相手もプロのピッチャーなので、自分のタイミングでタイミングを取って、自分の形で打たないと絶対に差されたり、前に出されたりする。一昨日やった時はすごいタイミングが良いと言われたんですけど、“今日2回目どうでしたか?”と聞いた時に、1回目はタイミングが遅かったですよねという話になって、2回目ぐらいのタイミングがいけたらいいよねと言われましたね」と“タイミングの取り方”について確認をとっていた。
ライブBPで状況に応じた打撃は?
ライブBPで気になったことは、ライブBP中に状況に応じたバッティングを課しているかどうか。金子誠戦略コーチに確認すると、「人によってだね」と明かし、右方向への打球が多かった愛斗に反対方向に指示を出していたのか訊くと、「最後のだけ」と菊地から最後ライト前に放った打球だけと教えてくれた。
11日に紅白戦が予定され、15日と16日には楽天モンキーズとの対外試合がある。若手選手は進塁打であったり、犠打も一軍生き残りへアピールポイントになるのか金子コーチに訊くと、「ゲームプレーヤーとしては生き残るにはそういうのが大事かな」とし、「よっぽどガンガン打って、クリーンアップに入っていくのでも通り道としても多少は(バントは)あると思う。その後のチームの得点プランにどうハマるかだと思うのでね。ルーキーは体力的な問題があるので、第2クールくらいまでは居残りを入れずにというところから初めて、少しずつアーリーなのか個別なのか分けているところ」と話した。
八木、ライブBPに登板
昨季途中からツーシーム主体の投球に変更した八木彬がライブBPに登板し、20球を投げ安打性のあたりは0本に抑えるも、ボール球は10球だった。
ツーシームについて「去年よりかは大胆になって、ちょっと攻めすぎたみたいなところがあるんですけど、細かいコントロールを意識してやっていきたいです。ラインが全然出ていないので、もう1個ゾーンに行けるように。ちょっと抜け気味だったので」と反省。
抜け気味だったことも、ボール球が多かった原因だったのだろうかーー。
「そうですね。抜けてたんですけど、振ってくれているのは球の強さがあるからだと思うんですけど、ラインを出したいなと思います」。
その他の球種についても「ちょっと横ぶりになっている感じがあるので、そこも修正が必要だなと思いました」と課題を口にした。
取材・文=岩下雄太