西武・高橋光成の“復活”に大きな期待がかかる。
高橋は20年から4年連続規定投球回に到達し、21年から3年連続二桁勝利、22年(2.20)、23年(2.21)と2年連続で防御率2点台を記録するなど、間違いなく西武のエースだった。しかし昨季は故障で出遅れると、一軍昇格後も本来の投球ができず、15試合に・81回1/3を投げ、0勝11敗、防御率3.87と1勝も挙げられずシーズンを終えた。
悔しい1年を経て、今年はオープン戦から安定した投球を披露している。3月9日の楽天戦、3回無失点、3月16日の中日戦は「出力があまり出ないなかで、経験豊富な炭谷さんに頼る部分と自分の投げたい球も投げることができました。シーズン中、こういう日もあると思うので、そういう想定ができたのは良かったと思います」と5回無失点。
オープン戦最後の登板となった3月23日のDeNA戦も「シーズン(公式戦)に入ったことを想定してマウンドに立ちました。テンポ良く、ストライク先行で投げられましたし、カウントを有利に試合を進めるのは大事なんだと改めて実感しました。順調に調整できていて、良いスタートダッシュが切れると思いますし、早く開幕して欲しい気持ちです」と5回を1失点にまとめた。
オープン戦は3試合に登板し、3勝、防御率0.69で終えた。チーム視点で見れば、高橋が計算できるとなると、昨季91敗喫したような戦いは考えにくい。チームにとっても、高橋にとっても巻き返しの1年にする。