ロッテの澤田圭佑が28日の広島戦、見事な火消しで流れを渡さなかった。
4-2の7回に登板した八木彬が大盛穂に適時打を浴び、なおも一死満塁とピンチが続く局面で澤田はマウンドへ。菊池涼介を146キロのストレートで右飛に打ち取ると、続く坂倉将吾を一ゴロ。わずか2球で満塁のピンチを脱した。
今季の澤田は勝ち試合、同点、ビハインド、さらには28日の広島戦のような走者を背負った場面でも登板するなど、様々な局面でマウンドに上がる。「目の前の1球に集中してという感じです」と、どのポジションでの登板となっても、やることは変わらない。
◆ ストレート
澤田は3月3日の取材で「ストレートがちょっと今遅いので、それにつられて(フォークも)遅い」と話していたが、4月14日の取材で「ストレートもまだ良くなる感じがあるので、まだまだここから仕上げの段階というか、1つ、2つよくなりそうな気がします」と好感触を掴んだ。
4月19日の楽天戦、8-5の8回一死一塁で伊藤裕季也を3ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた6球目の148キロストレートは力強く、5月8日のソフトバンク戦、5-3の7回無死一塁で今宮健太に1ストライクから投じた2球目の151キロストレート空振り、3球目の空振り三振に仕留めたインコース151キロストレートをマークした。
今宮を三振に仕留めたストレートについて「まあまあです」としながらも、ストレートのスピードについて5月12日の取材時点では「開幕の時くらいから上がってきたので、スピードは今はまだ出そうな感じがある。それなりにいいかなというような感じです」と語った。
5月上旬はストレートで押す投球が目立った。5月12日の取材で、ストレートで押せているのはストレートに自信があるからなのか訊くと、「そうですね、まっすぐを自信を持っています」と頼もしい言葉。
速くて落ちるフォークを目指し昨年秋から練習に励み、3月上旬から握りを浅めにしたスプリットを投げているが、4月16日の日本ハム戦、5-3の8回二死一塁で万波中正を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた4球目のスプリットはシンカー系だった。
「あれは多分風がぶつかって横に流れたんですけど、結構前のPayPayドームで牧原さんに投げたスプリットは横曲がりしていたので、ゾーンに狙ったシンカー気味になっている感じがします」
シンカー気味に落ちることに関しては「動いて空振りが取れたらいいので、落ちてもいいし、流れてもいいし見たいな感じです」と明かした。
今季は開幕から一軍でフル回転の働きを見せる。吉井理人監督時代には当時の吉井監督から“BEST”より“GOOD”くらいの方がいいと助言をもらい実践してきたが、現在も継続しているのだろうかーー。
「そうですね、オーバーヒートしないようには1イニングの中でも流れもあるし、空気を読みながらという感じですね」
ブルペン陣は救援防御率リーグトップの2.44と抜群の安定感を見せ、その中で澤田は17試合に登板して、1勝1敗8ホールド、防御率1.62の成績を残す。「試合数をいっぱい投げたいと思っています」。シーズン通してフル回転して、ロッテリリーフ陣を支えていく。
取材・文=岩下雄太