ロッテ・アセベド(撮影=岩下雄太)

 ロッテのスティベン・アセベドが29日の広島二軍戦で、待望の今季第1号本塁打を放った。

 『1番・レフト』でスタメン出場したアセベドは、5-0の6回二死二塁の第4打席、工藤泰己が1ボール1ストライクから投じた137キロのスライダーを捉えた打球はレフトポール際に打った瞬間にそれと分かる、特大の一発。アセベドはガッツポーズを見せた。

 さらに9-2の8回無死走者なしの第5打席、松本竜也が2ボール2ストライクから投じた145キロのストレートをセンターへ弾き返し、4月11日の日本ハム二軍戦以来のマルチ安打を達成した。

◆ 支配下復帰へ向けバットでアピール

 昨季育成選手として加入したアセベドは、春先にイースタン・リーグ打率トップに立つ活躍を見せ、67試合に出場して、打率.267、7本塁打、35打点、得点圏打率.358の好成績を残し、同年7月25日に支配下選手契約を結んだ。

 9月3日に一軍初昇格すると、同日の日本ハム戦に『8番・指名打者』でプロ初スタメン・初出場を果たし、「とても良いヒットでした。支配下登録されてからはファームではいつも1軍の打席だとイメージしながら試合でも練習でもやってきたのでほんとイメージ通りの打席でした」と、1-0の2回一死走者なしの第1打席、柴田獅子が2ボールから投じた149キロのストレートをレフト前に来日初安打。

 翌日には0-8の8回無死一塁の場面に代打で登場し、「ソトさんの打席でどう投げているのかを見ていて、まっすぐを狙っていました。しっかり打つことができてよかった」と杉浦稔大(現中日)が1ストライクから投じた2球目のストレートをレフトに来日初本塁打。インパクトのある活躍を見せたが、今季から再び育成選手としてプレーすることになった。

 来日2年目の今季は、初出場となった3月15日の日本ハム二軍戦でいきなり安打を放ったが、その後は試合に出場したり、しなかったりという日が続いた。「常に準備をすることは心に持っているんですけど、クラブハウス、ダグアウトでいいイメージを持ってゲームに入れるようにトライしています」と、気持ちを切らすことなく、いつ出場機会が来てもいいように準備する。

 「状態は少しずつ良くなっていて、今トライしていることはフライを意識的に上げることと、センターを中心に打ち返すことを意識しています」と、5月10日の巨人二軍戦、0-2の2回一死一、二塁の第1打席、マタが2ボールから投じた3球目のスライダーを右中間に破る2点適時三塁打、5月14日のヤクルト二軍戦、8-0の5回一死一塁の第3打席、左の佐藤琢磨が1ボールから投じた2球目の141キロストレートを右中間に弾き返す二塁打は良かった。

 また、アセベドといえば、打席の中でボールを見極めた際にうん、うんと頷くことがある。その理由を聞いてみると、「いいボールが来たらスイングしようという気持ちでいますし、見逃したらしっかり見逃せたという意味合いで首を振るような仕草になっています」と教えてくれた。

 「常に全力でプレーすることはもちろんなんですけど、自分をコントロールできない時がたまにあるので、しっかりと自分の中でコントロールできるようになれば、良いチャンスがくると思っています」。再び育成選手となったアセベドだが、年齢で言えば西川史礁、山本大斗らと同じ“2002年世代”の現在23歳。打ち続けた先に、2度目の支配下が待っている。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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