〇 エンゼルス 5x-4 ジャイアンツ ●
<現地時間4月20日 エンゼル・スタジアム>
ロサンゼルス・エンゼルスが逆転サヨナラ勝利を収め、3カードぶりの勝ち越し。先発登板した菊池雄星投手(33)は6回途中1失点という投球で勝敗付かなかった。
新天地エンゼル・スタジアムでの初マウンドに上がった菊池は初回、先頭打者ラモスに安打を許すも、2番アダメスをチェンジアップで空振り三振。さらに、好調の李政厚を中飛、チャップマンを右飛と打ち取り、立ち上がりを無失点とした。
2回表を三者凡退に抑え、3回表には一死一、二塁とピンチを招きながらも無失点で切り抜けた。4回表には先頭四球から二死一、三塁と再びピンチを作ったが、8番ビラーの鋭いピッチャー返しに素早く反応して背面キャッチ。自らの好守備でピンチを脱した。
しかしスコアレスの5回表、一死から1番ラモスに左中間への二塁打を浴び、中堅手ジョー・アデルの悪送球が絡んで一死三塁とすると、続く2番アダメスの左前適時打で先制点を献上。その後も二死一、二塁とピンチが続いたが、5番フローレスを空振り三振に仕留め、追加点は阻止した。
直後の5回裏、7番ザック・ネトがジャイアンツ先発の右腕バーランダーから1号ソロを放って試合を振り出しに。ようやく援護を貰った菊池は6回表の先頭打者マトスから空振り三振を奪うも、続く7番フィッツジェラルドに四球を与えたところで交代。今季5戦目にして初めて、6回を投げ切れずにマウンドを降りた。
その後、2番手左腕ブロック・バークが菊池の残した一塁走者を牽制でアウトにするも、8番ビラーに四球を与え、9番ハフに勝ち越しの1号2ランを被弾。打線はバーランダーに対してわずか2安打と抑え込まれ、3点ビハインドで最終回を迎えた。
そしてエンゼルスは9回裏、ジャイアンツの守護神ウォーカーを攻め立て2点差に迫ると、一死満塁から8番アデルが左翼線へ長打性の打球を運び、逆転の一塁走者ネトが一気に本塁へ生還。先制点に繋がる失策を喫したアデルが名誉挽回の一打を放ち、逆転サヨナラ勝利を飾った。
この試合の菊池は5回1/3、102球を投げて5被安打、4四球、6奪三振、1失点(自責無し)という投球。未だエンゼルスでの初勝利を挙げることはできておらず、今季成績は0勝3敗、防御率3.38となっている。