ロッテ・山本大斗[撮影=岩下雄太]

 ロッテの山本大斗が20日のDeNA戦、一発を含む4安打2打点の活躍で勝利に大きく貢献した。

 山本は0-0の初回一死一、三塁で迎えた第1打席、先発・ケイが1ボール1ストライクから投じた3球目の153キロストレートを「チャンスだったので絶対先制点を取るっていう気持ちでバッターボックスに入ったので良かった」とレフトへ先制の適時打。前日に阪神・デュプランティエの前に完封負けを食らっていた中で、チームに勢いを与える安打となった。

 3-0の3回二死走者なしの第2打席、「ツーストライクから捉えられたことが自分の中で凄い良かった」と、ケイが2ボール2ストライクから投じた6球目の137キロスライダーをマリーンズファンの待つレフトスタンドに放り込む第7号ソロ。

 4-1の6回無死走者なしの第3打席は、ケイが1ストライクから投じた2球目のチェンジアップをライト前に運び、プロ入り初の猛打賞を達成。勢いの止まらない山本は、4-1の8回一死走者なしの第4打席、宮城滝太が1ボール1ストライクからの3球目の146キロストレートを詰まりながらもレフト前に、この日4本目となる安打を放った。

 山本は「とりあえずたくさんチャンスをもらっているので、レギュラーを掴む気持ちでプレーしています」と、4月12日に今季初昇格を果たしてからここまで44試合に出場して、打率.237、本塁打はソトと並びチームトップタイの7本塁打、打点もチーム2位の16打点を挙げ、交流戦が始まった6月4日の巨人戦から15試合連続で4番の打順で出場する。

 プロ入り初めて4番で出場した4日の巨人戦の第1打席、井上温大が投じた1ボールから2球目のスライダーをライトラグーン席に放り込んだ一発は良かった。「あれは外の変化球だったので、それを引っ張らずにしっかり外の球をライトにいつも通り打てたというのは、練習通りだったので、それは良かったなと思います」と振り返った。

 左足の使い方”、“タイミングの取り方”を意識した昨年8月以降はファームで打率.377と確実性を向上させた。練習試合、オープン戦では結果を求めすぎたあまり、自分のスイングができなくなったり、小さくなっていた部分があったが、5月17日の取材では「(これまで取り組んできたことが)出せている時もあれば、出せていない時もあるので、その確率を高めて行きたいです」と話していた。

 あれから約1ヶ月が経過し、6月14日の取材でファームでやってきたことの確率を高めていきたい部分に関して改めて訊くと、「率的にはまだまだですけど、その中でも2ストライク・2球で追い込まれてから(カウント)3ボール2ストライクに持って行けたり、3ボール2ストライクから勝負できたり、自分の中ではできるようになってきている。そこを四球を取り切ったり、ヒットを打てたり、そういったことができるようになれば率も上がってくるし、もっと自分のバッティングの幅が広がるかなと思います」と分析。20日のDeNA戦でケイから放った本塁打は追い込まれてからの本塁打だった。

 昨年8月以降からこだわって取り組んできた“左足の使い方”、“タイミングの取り方”に加えて、一軍でプレーする中で新たに取り組んでいることはあるのだろうかーー。

 「今は打ちに行くことだけ。タイミングもそうですけど、打ちに行くことだけ考えてやっています」。

 一軍の試合に出場する中で、課題と収穫についても「課題はボール球に手を出してしまうことが一番自分の中であります。収穫はカウント3ボール2ストライクに持って行けたり、追い込まれてからのアプローチが前よりできているのは良いかなと思います」と教えてくれた。

 「一つのポジションを僕がまずは奪うことと、今は4番に座らせてもらっていますけど、しっかり自分ができることを全て毎試合100%の結果を出せるようにやっていきたいです」。レギュラーを掴むためには好不調の波を小さくし、壁にぶち当たった時に、そこをどう乗り越えるかが今後のカギとなる。期待の若手を卒業した時に、レギュラーが見えてくる。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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