工藤公康 ,
昨年の悔しさを糧に、逆襲を目指すソフトバンク・工藤公康監督(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 2017年のパ・リーグを予測

 気がつけば、キャンプももう終盤。あと1カ月半に迫ったプロ野球の開幕を前に、2017年のペナントレースの行方を大胆に予測してみる。今回はパ・リーグ編。

◆ 日本ハム連覇の可能性は?

 昨季は最大11.5ゲーム差を逆転するというミラクルを起こした日本ハム。大谷翔平の投打にわたる活躍に加え、増井浩俊の配置換えなど、
栗山英樹監督の手腕による部分も大きかった。

 今オフは陽岱鋼がFAで抜けたが、岡大海を筆頭に代役候補として期待できる選手が多く、その穴はしっかり埋まるだろう。ただし、昨年も優勝を争ったソフトバンクの戦力がさらに拡大。工藤公康監督も昨年と同じ過ちは繰り返さないはずで、今年は圧倒的な戦力を誇るソフトバンクの後塵を拝することになるとみる。

◆ ズバリ、優勝チームは?

 というわけで、今年の優勝にはソフトバンクを挙げる。豊富な戦力に死角はなく、2位以下に10ゲーム差以上をつけての独走も考えられる。

 ここに来て大きかったのが“キューバの至宝”アルフレド・デスパイネの電撃加入だ。昨季はロッテで24本塁打、92打点をマーク。李大浩が抜けてやや迫力に欠いた打線に大砲が加わり、その破壊力は大幅にアップした。ケガ明けの柳田悠岐が全開となれば、更なる上積みも見込めるだけに、今年のホークス打線は他球団にとって大きな脅威となる。

 投手陣でいうと中継ぎ陣に若干の不安は残るが、層の厚い先発陣、そして絶対的守護神デニス・サファテの存在がチームを支える。武田翔太と千賀滉大の2人がWBCに出場するものの、これまでくすぶっていた実力者や伸び盛りの若手、そしてゴールデンルーキーの田中正義らにとってはむしろ大きなチャンス。不安要素すらポジティブに捉えられるだけの力がある。

◆ CS争いは…?

 ソフトバンクに続く2位争いは一筋縄ではいかない。

 当然、日本一連覇を狙う日本ハムが有力となるところではあるが、オフに岸孝之を補強した楽天も2位争いに加わってくるはずだ。

 過去7度の2ケタ勝利を誇る岸だが、ここ2年は合計14勝に終わっている。地元に戻って心機一転、かつての輝きを取り戻すようなことがあれば、則本昂大との2本柱はリーグ屈指のものになる。

 そんな楽天の最大の課題といえば打線。来日3年目のゼラス・ウィーラーを筆頭に助っ人が中核を担うが、脇を固める日本人選手たちの破壊力不足は否めない。茂木栄五郎や島内宏明といったところのさらなる成長なしには貧打は解消されないだろう。

 楽天との2位争いには日本ハムとロッテの2球団を挙げたい。日本ハムは当然、大谷翔平が昨年と同じレベルの活躍を見せれば2位の最有力だが、さすがの大谷といえども今年は若干成績を落とすだろう。問題はどれだけ落とすかになる。

 ケガの影響で投打に出場数が大きく減った場合、チームの4位転落もあり得るとみる。そうなった場合、CS圏内の候補になるのがロッテだ。

 注目はチームの今後10年間を引っ張る存在となりそうなのが捕手・田村龍弘。その強肩は入団当初から知られていたが、昨年は課題だった打撃面に成長が見られた。若き正捕手として存在感を増す男が、チームをさらなる高みへと導く。

◆ 残る2チームは…

 一方で、西武とオリックスにとっては今年も厳しいシーズンになりそうだ。

 エース・岸孝之を失った西武と、野手の柱・糸井嘉男を失ったオリックス。ともに穴を埋めるような補強も行っておらず、今年というよりは長期的な目線で中心を担う選手を育てていくことが先決となるだろう。

 西武には将来のエースとなりそうな楽しみな若き投手が出てきており、オリックスはすぐに結果を残せそうな吉田正尚という大砲候補がいる。もちろん端から諦めろというわけではないが、先を見据えた戦い方というのも今季のカギとなりそうだ。

 予測から順位をまとめると、以下のようになった。

【2017年パ・リーグ順位予想】
1位 ソフトバンク
2位 楽天
3位 ロッテ
4位 日本ハム
5位 西武
6位 オリックス

 昨年もこの時期に“大本命”に挙げられながら、まさかのV逸となってしまったソフトバンクだが、やはり地力はひとつ抜けている。CS圏内の2~3位を楽天、ロッテ、日本ハムの3チームが争う構図と予想した。

 果たして、今年はどんなドラマが生まれるだろうか…。2017年のプロ野球は、3月31日(金)にセ・パ一斉に開幕。なお、この大胆予測の「反省会」は、シーズン後に必ず行いたいと思う。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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