亀井善行 ,
巨人・亀井善行(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 驚異的な成績を残していた現指揮官

 試合終盤に巡ってくる好機を信じ、ベンチでその時をじっくりと待ち構える“代打の切り札”。一振りで試合を決めることも多く、その日一番の歓声を浴びることも少なくない。

 とくにセ・リーグは投手が打順に入ってくる分、代打を起用する機会も増える。近年の“切り札”といえば、前田智徳(広島)や立浪和義(中日)、真中満(ヤクルト)に桧山進次郎(阪神)というようにセ・リーグの選手が思い浮かびがちだ。

 巨人では、現在はチームを率いる高橋由伸の活躍が印象深い。電撃引退した2015年の代打成績は打率.395(38-15)、本塁打1、打点9。凄まじい成績を残していたが、その年限りで現役を退き、巨人軍第18代監督に就任した。

 すると、“切り札”を失った巨人の代打成績は一気に低迷。2016年はリーグワーストの代打率.171と苦しんだように、ここ一番で相手にプレッシャーをかける選手がいなくなった。

◆ “切り札”の後継者に

 そんな巨人に、高橋由伸の後継者となり得る男が現れた。亀井善行である。

 昨季は46度も代打起用され、打率.342(38-13)、17打点をマーク。代打での17打点は12球団でもNo.1の成績となっており、首脳陣の期待に見事に応えた。

 だが、亀井はいわゆる“代打専門”の選手ではない。まだまだ走って守れる選手で、昨季はスタメンを張ることも多かった。しかし、このオフの補強で本塁打王のアレックス・ゲレーロが加入。外野争いはさらに激しさを増し、自身も契約更改の時には「どうやって生きていこうか…」と苦笑いを浮かべるシーンも見られた。

 「困ったときに頼られる選手に」。初めからレギュラー争いに白旗を上げるわけではないが、頭からでも途中からでも、求められた役割をきっちり果たすことを目標に掲げる。逆に言えば“亀井ほどの選手が控えている”というのは、他球団にとっても大きな脅威となることだろう。

 控えれば勝負を決める仕事に備え、外野のメンバーに何かあった時にはその穴を埋める。“切り札兼スーパーサブ”という可能性―。今季の亀井の役回りに注目だ。

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ベースボールキング編集部

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