レッドソックスやカブスなどで通訳を務める

　プロ野球チームの運営全般の業務を意味する“ベースボール・オペレーション”に携わる人々の講演を実施し、チームの意思決定の仕組みを理解したデータ活用担当者の育成につなげることを目指したセミナー「リーダーズ・オブ・ベースボール・オペレーションズ」（株式会社DELTA主催）が今年5月より都内にて開催されている。

　これまでに三笠杉彦氏（福岡ソフトバンクホークス球団統括本部長）、安部井寛氏（東北楽天ゴールデンイーグルスチーム統括本部長）、遠藤良平氏（北海道日本ハムファイターズチーム統括本部GM補佐）、壁谷周介氏（横浜DeNAベイスターズチーム戦略部長）といったデータ活用で球界を牽引するチームにおいて極めて重要な役割を担っているキーマンが登壇。現在進行形のチーム運営について語る貴重な機会ということもあり、球界やスポーツ界への就職を目指す学生などが数多く参加し盛り上がりを見せている。

　全12回のセミナーは残すところ5回。8月4日（土）18時からの第8回は、米大学在学時のクリーブランド・インディアンズでのインターンとしての勤務を皮切りに、ボストン・レッドソックス、ミネソタ・ツインズ、シカゴ・カブスと契約し通訳を務めMLBに挑んだ数多くの日本人選手をサポート、現在はMLB球団のコンサルタントを務めながら、フリーランスの通訳や日米間のコーディネーター業、またライターとして幅広い活躍を見せる新川諒氏が登壇する。

　セミナーを主催する株式会社DELTAの岡田友輔氏は「スポーツの本場のアメリカで、自力で道を切り拓いてキャリアを築いてきた新川さんのお話は、特に球界を目指す若い方々にとって価値のあるものになると思います。過去には球団からのお話を受けながらもフリーランスという立場をとっておられますが、そうしたキャリアプランについての考え方などもお聞きしたい」と期待を寄せる。


　また、「リーダーズ・オブ・ベースボール・オペレーションズ」では、質疑応答の時間も十分に取られているので、登壇者に直接質問をぶつけることができるのも魅力のひとつだ。

　開催場所など詳細や参加予約はコチラ ⇒ https://peatix.com/group/74644 まで。


▼ 講師コメント

新川諒氏

自分がスタッフとして働かせていただいたチームは多くが再建期にあり、
フロントは勝てるチームをつくりあげようと積極的に動いていました。
その頃のお話などができればと思っています。

また、近年のMLBはアイビー・リーグ（アメリカ東部の名門私立8大学によるスポーツ連盟）の
出身者など高学歴の人々が球団を運営することが増えていますが、
一方でバットボーイからチャンスをつかみキャリアを築いていった人もいて多様性があります。
球団において、どんな人たちが何を武器にポジションを得ているかなどもお話もさせていただければと。