ニュース 2019.01.10. 16:50

子どもと野球の未来を考える第1回「ぐんま野球フェスタ2019」

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仁志敏久氏「指導者のための野球教室」

午前中、ふれあいグラウンドでは、侍ジャパンU12監督の仁志敏久氏による「指導者のための野球教室」が行われた。
これは少年野球の指導者に、最新の野球指導方法を紹介するものだ。ウォームアップ、ストレッチから、キャッチボールの仕方、ゴロの捕り方などを丁寧に指導した。
従来の「腰を落として正面でゴロを捕る」は、もう古いとし、右足、左足と踏み込んで流れの中でボールをさばくゴロの捕り方を紹介。指導法もどんどん進化していることを感じさせた。
仁志氏の教え子であるU12侍ジャパンの選手たちが、アシスタントとして技術を披露した。



高校球児による野球教室

ふれあいグラウンドでは、「高校球児による野球教室」も行われた。
群馬県秋季大会でベスト4入りした前橋育英、桐生第一、健大高崎、渋川青翠の4校と前橋工、伊勢崎清明、東農大二高の7つの高校の野球部員が、300人を超える小学生を相手にキャッチボール、バッティングなどを披露した。昨年、「高校野球200年構想」が発表され、高校生による野球普及活動がスタートしたが、その一環としても有意義だ。子どもに野球を教えることで、選手たちも野球への理解がさらに深まるはずだ。



野球肩ひじ検診

ALSOKぐんま武道場では、「野球肩ひじ検診」が行われた。日本の野球少年の「野球ひじ」などの健康被害は、深刻さを増している。
慶友整形外科病院など群馬県の医療機関は、検診を通して野球少年の健康を守ることの必要性を訴えかけていた。
今回は、群馬大学整形外科の医師がエコーを使用して大規模な診察を行った。原則として、このイベントに参加する野球少年たちは全員検診を受けることになっていた。
異状が見つかった子供の父兄に、医師が詳しく症状を説明する風景も見られた。
その隣では「障害予防、ストレッチ指導」も行われた。野球肩ひじ検診が終わった子供たちが、群馬大学整形外科学教室、ぐんまスポーツ整形外科のスタッフの指導の下、障害予防の方法を実地に学んだ。



基本トレーニング指導

さらに選手、指導者の為の基本トレーニング指導も行われた。
これは基礎トレーニングとして運動神経(コーディネーション能力)を向上させる『コーディネーショントレーニング』を実践するもの。『コーディネーション能力』とは(1)リズム能力 (2)バランス能力 (3)連結能力 (4)反応能力 (5)変換能力 (6)定位能力 (7)識別能力 の7つの能力を総合したもの。それぞれのコーディネーショントレーニングの達成度で得点を付け、20項目100点満点で選手の運動神経を得点化した。
また、野球活動中に意識を失ってしまった選手がでた時のために、AED(自動体外式除細動器)の使い方の指導も行った。

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