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こういうチームに需要はある。野球をやりたい子、やらせたい保護者はたくさんいる|エンジョイベースボール春日部

チーム設立6年目になる「エンジョイベースボール春日部」。現在の部員は49人にもなった。令和の時代に保護者に支持され、多くの子ども達が集まるチームになった理由はどこにあるのだろうか?代表を務める矢田部義行さんに話を聞いた。


<野球をやりたい子、やらせたい保護者はたくさんいる>

息子が在籍していた別のチームでコーチをしていたのですが、前々から怒声罵声や長時間練習には問題があるなと思っていて、それを変えようと色々と動いたのですが結局変わらなくて。既存のチームを変えるのはもの凄くパワーが要ることだと痛感して、それなら自分でチームを作った方が早いと思ったのがきっかけです。

「週末1/4」ルールを謳っていた春日学園少年野球クラブ(茨城県つくば市)を参考にさせてもらいました。本当にその練習時間で子ども達が上手くなるのか半信半疑でしたが、実際に視察にも伺って、それで週末1/4の練習量でもできるのだと確信が持てました。

チームを立ちあげたのが2021年4月ですが、9月までは部員0人でした。その間は毎週日曜に体験会は開催していて、9月になって2人入部してくれて、そこから段々と増えていって現在の49人まできました。

やっぱり活動時間の短さだと思います。市内外の他のチームは土日祝日の朝から夕方まで練習をしているチームがほとんどです。練習時間が長いことを一概に否定しませんが、それだと親も子どもも土日を野球に捧げる「覚悟」を持たないとチームに入れないですよね。「土日を丸々野球に費やすのはちょっと・・・・・・」というご家庭がネットやSNSで検索をして見つけてくれた結果なのだと思います。いまの時代、保護者の方もチームを選ぶ際にネットやSNSで必ず調べます。ホームページは勿論ですけど、インスタグラムを小まめに更新していたことも要因の一つかもしれないですね。

直接聞いたことがないので分からないですが、大会で勝つことや優勝することよりも、子ども達が楽しく体を動かすこと、楽しく野球をやることではないかなと思います。

オープン参加の大会には参加していますし、IBL(インフィニティベースボールリーグ)にも参加していますので定期的に試合はできています。連盟に入っていないから試合の機会に恵まれていないということはありません。

アップのときにリズムトレーニングを取り入れたり、マット運動をしたり、野球以外の動きも意識して取り入れるようにはしています。ですが、そこにそんなに多くの時間はかけていません。マルチスポーツということで他のスポーツを取り入れることも大事だと思いますが、水泳など他のスポーツを掛け持ちでやっている子も多いですし、練習時間も限られていますから、なるべく「野球」の練習をしたいと思っています。

複数ポジションを守らせる方針ですが、まずは一つのポジションをしっかり守れるようになってからだと思っています。一つのポジションをしっかり守れない状態で他のポジションにいっても、動きが分からなくて中途半端になってしまうと思うので。まず一つのポジションをしっかり守れるようになること。それができるようになってから他の色々なポジションを守らせるようにしています。
ピッチャーに関しては「ストライク」が入れば、投げてもらう機会を増やしてあげたいと考えています。

以前から興味があって独学で学んでいたのですが、やっぱり難しいので交流のある専門家に来て頂いて教えを乞いました。「この打ち方で全員打ちなさい」ということではなく、「自分に合うと思えばバーティカルで打てばいいし、合わないと思えば自分に合う打ち方で打てばいいよ」と子ども達には言っています。ただ、斜め前からのトスはやらないということは全カテゴリーで共通しています。斜めからのトスは手首をこねますし、ボールを点で捉えるのではなくてボールのラインにバットを入れて打つようになってもらいたいですから。

今はそういう状態でチームに入ってくる子が多いですから、野球のルール、セオリーを教えるのは大変です。これはもうルーキーカテゴリーのときから、紅白戦などを通じて根気強く教えていくしかないですね。

こういう形式のチームに需要があるということですね。野球をやりたい子、やらせたい保護者がたくさんいることが分かりました。

卒クラブの時に毎回話していますが、野球を離れていても節目(例えば高校入学、成人式、結婚しましたなど)の時にグラウンドに足を運んでくれたら嬉しいのと、改めてコーチとしてこのチームに戻って来てくれるのが夢ですね。

(取材・文・写真:永松欣也)