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「練習時間の短さ」が野球を始める敷居を低くする|エンジョイベースボール春日部

チームを設立して今年で6年目になる「エンジョイベースボール春日部」。現在の部員は49人にもなる。この人数を学年や習得度に応じてメジャー、準メジャー、マイナー、ルーキーの4つのカテゴリーに分け、同じグラウンドでそれぞれ別に練習を行っている。令和の時代に多くの子どもが集まるチームは、どんな練習をしているのだろうか?


<自由に気軽に保護者がサポート>

練習は春日部市内の小学校の校庭で行われたが、アウトドア用チェアに座ったり、レジャーシートを広げて木陰で練習を見守る多くの保護者の姿があった。グラウンドの中に目を移せば、サポートしてくれている10人近いお父さん(お母さんも1名)の姿もあった。

多くの保護者がグラウンドに集まる理由を代表兼監督の矢田部義行さんはこう話す。
「一つは練習時間の短さがあると思います。市内一円から集まっていますから、どうしても保護者の送迎が必須になります。でも練習は昼過ぎには終わりますから『だったら子どもが楽しそうにしている様子を観ていこうかなと』と、送迎してそのまま見学をされる方が多いのではないでしょうか。あとはチームやコーチの雰囲気。お父さんは経験者の方も多くて、自分自身も動くのが好きで子どもと一緒に野球を楽しんでくれていると思います」

グラウンドでのお手伝いは当番でも強制でもない。「手伝える方はお願いしますー」程度のアナウンスはしているそうだが「何人のお父さん、お母さんが手伝ってくれるのかは、その日になってみないと分かりません」というくらい、自由に気軽な感じで緩くやっている。

この日はルーキーカテゴリーを中心に見学をさせてもらったが、このカテゴリーには18人の子どもがおり、そのほとんどが低学年。この年代の子ども達は練習が進むと次第に地面に絵を描いたり、虫を捕まえ始めたりと集中力が続かずに「練習に飽きる」光景をよく見かける。だが、ほとんどの子が目を輝かせて練習に向き合っていて驚いた。要因の一つは練習効率の良さにある。

例えばノックは6人ずつが三箇所に別れて行われていたが、順番が直ぐに回ってくるから子ども達はだらける暇がない。同じようにバッティングはプラボールを五箇所で打っていた。多くのお父さん、お母さんコーチの協力があってこそできる練習だが、練習時間が短いから気軽に手伝いやすいとも言えるかもしれない。

練習の最後に行われたのは大人がピッチャーを務める紅白戦。子ども達同士で指示の声や励ましの声が飛び交い、見守るコーチ達の口から否定的な言葉は一切ない。「OK!OK!ナイスカバー!」「ナイス判断!」など、子ども達のプレーを肯定する言葉で溢れていた。ボールを追う子ども達の目、塁上を走る子どもの目をみているだけで野球を楽しんでいることがこちらにも伝わってきた。

ルーキーリーグは一足早く練習を終えたが、練習開始から3時間以上経っても最後までだらける子がおらず、子ども達の目は最後まで輝いていた。