2度のチャンスで勝負強さを発揮

　中日は22日、オキハム読谷平和の森球場でDeNAとファーム練習試合を実施。「5番・指名打者」でスタメン出場した福留孝介選手（43）は2打席連続で適時打を放ち、2打数2安打・2打点の活躍を見せた。


　今季から古巣に帰ってきた現役最年長プレイヤー。中日でプロ野球選手としてのキャリアをスタートし、メジャー挑戦を経て2013年に阪神でNPBに復帰。タテジマのユニフォームで活躍を見せたが、昨季は43試合の出場で打率.154と低迷。シーズン中に構想外を言い渡され、今季は14年ぶりにドラゴンズのユニフォームを着ることとなった。




　メジャー時代もあわせてプロ23年目のシーズン。ここまではファームでじっくりと調整を行い、この日の練習試合は「5番・指名打者」で出場。すると、第1打席から持ち前の打撃技術を見せつける。

　0－2で迎えた初回、1点を返してなおも二死三塁というチャンスの打席で、DeNAの高卒3年目・宮城滝太と対戦。自身がプロ入りした後に生まれた若き右腕に対し、初球の144キロ速球を迷わずスイング。速いゴロはセンターへと抜けていく同点の適時打となり、いきなり古巣復帰後の初安打をマークする。

　さらに3回、1点を勝ち越した直後の第2打席では、一死一・二塁から再び宮城の甘く入った速球を完ぺきにとらえ、ライトオーバーの適時二塁打。2打席連続で勝負強さを発揮して見せた。


　5回、3度目の打席が巡るところで代打を送られ、この日はお役御免。守備にも就かず、2打席のみのプレーとなったが、その中でしっかりとインパクトを残すことに成功。順調な仕上がりぶりをアピールした。

福留孝介・プロフィール

ポジション：外野手
投打：右投左打
生年月日：1977年4月26日（43歳）
身長・体重：182センチ・90キロ
出身地：鹿児島県
球歴：PL学園高－日本生命－中日（98年・1位）－カブス－インディアンス－ホワイトソックス－阪神－中日
[昨季成績] 43試　率.154（78－12） 本1　点12
[NPB通算] 2066試　率.285（7100－2025） 本296　点1120