阪神・青柳晃洋 (C)Kyodo News

● ロッテ 2 - 6 阪神 ○
<2回戦・ZOZOマリン>

 阪神の青柳晃洋投手は28日、敵地でのロッテ戦に先発し9回途中2失点と好投。セ・リーグトップの菅野智之、戸郷翔征(巨人)、大瀬良大地(広島)に並ぶ今季5勝目で、チームを交流戦初となる2連勝に導いた。

 初回から3点の援護をもらってマウンドに上がった右腕は、丁寧に低めを突く安定感あるピッチングでロッテ打線を翻弄。要所を締める投球で8回までゼロを並べた。

 6点リードとなった9回裏に三塁手・熊谷敬宥の送球エラーをキッカケに1点を失い、さらに二死二塁から福田秀平に適時打を許し4点差となったところで阪神ベンチは投手交代を決断。青柳は完封&完投こそ逃したが、8回2/3(133球)を投げ被安打8、自責点0の好投で、最後は岩貞祐太が試合を締めくくった。

 試合後、ヒーローインタビューに応じた青柳は、「前回(登板)とか6回で降りてますし、中7日いただいたので完投したかったんですけど、めちゃくちゃ悔しいです」と苦笑い。

 それでも、「勝ちがつくということはチームが勝っているということなので、すごく嬉しいですし、“去年より良い成績を”と(目標を)掲げてきているので、去年より勝てるように頑張りたいです」と、13勝を挙げ最多勝&最高勝率の2冠に輝いたキャリアハイ更新をあらためて宣言し、球場へ駆け付けた虎党から拍手を受けた。

 今季は開幕投手に指名されながら新型コロナウイルス感染の影響で出遅れるアクシデントもあったが、ここまで先発登板した全7試合でクオリティースタート(6回以上自責点3以下)を記録しており、再び規定投球回に到達。勝利数(5勝)と勝率(.833)、防御率(1.13)の主要3部門でセ・リーグトップに浮上した。

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