● 阪神 0 － 4 巨人 ○
＜13回戦・甲子園＞

　巨人の戸郷翔征投手（22）が敵地での“伝統の一戦”でプロ初完封。青柳晃洋（阪神）、山本由伸（オリックス）と並んで12球団トップの9勝目（3敗）を手にした。

　巨人は初回二死一・二塁から5番・ポランコが右翼ポール際に13号3ランを叩き込み幸先よく先制。4回には二死無走者から6番・中田翔が左翼席へ9号ソロを放ち、相手先発・ウィルカーソンから4点を奪った。

　中6日で先発した戸郷は2回から3イニング連続で一・二塁のピンチを迎えるも、要所を締める投球でゼロ行進。4点リードの8回に続いて9回も一・二塁に走者を背負ったが、最後は1番・中野拓夢を一ゴロに打ち取りシャットアウト。9イニング133球を投げ、打者37人に対し8安打、3四死球、6三振の粘りの投球だった。

　巨人の先発投手による完封勝利は、今年4月23日に新外国人のマット・シューメーカーが中日戦（バンテリンドーム）で挙げて以来今季2度目。戸郷にとっては自身初完封で、初のシーズン2ケタ10勝にリーチをかけた。

　戸郷は試合後のヒーローインタビューで「走者を背負いながらの投球で9回も苦しかったですけど、苦しさを乗り越えたのでこの喜びがあるのだと思います」とコメント。「今年から桑田コーチと取り組んでいる粘りのピッチングが出来たと思います」と頷いた。