約4年ぶりの栄冠
7月度「大樹生命月間MVP賞」の打者部門にDeNAの佐野恵太が受賞。2020年8月以来、自身2度目の勲章を手にした。
佐野は7月、22試合全てにスタメン出場し、打率.379、ホームラン2本、打点16、OPS.950と堂々の成績。中でも得点圏打率は.429と無類の勝負強さを発揮し、安定した打撃で打線を引っ張った。
功を奏したフォーム改造
ただ7月はチームの状態が悪かったこともあり「ちょっと重たい試合ばっかりだったんで、どちらかというと7月の後半の悔しい試合の方が記憶に残ってるかなという感じ。その連敗中でも、本当に自分が打てていれば勝てた試合っていうシチュエーションの打席もありましたし」と中心打者として責任を感じている様子だった。
これから迎える本当の勝負どころ。7月半ばからは3番を任されている佐野は「役割としてはチャンス拡大と、ランナーを返すっていうところが自分の仕事になると思うので、それを全うしたいなと思います」と求められていることを実践に移すと決意。続けて「今後残りの試合、いい結果がついてくるといった打席を増やせるようにやっていきたいなと思います」とチームの勝利に直結するような活躍を誓った。
3年連続3割、首位打者も獲得した稀代のヒットメーカー佐野恵太。夏場の厳しい戦いを制するため、前キャプテンのさらなる活躍が期待される。
写真・取材・文 / 萩原孝弘