ロッテ・小川龍成(撮影=岩下雄太)

 ロッテ・小川龍成に“らしさ”が戻ってきた。

 小川はオープン戦で打率.344をマークし、3月27日の西武との開幕戦に『9番・ショート』で2年連続開幕スタメンを勝ち取ると、翌28日の西武戦の第2打席に三塁への内野安打を放ち今季初安打をマーク。同日の7-0の6回無死二塁の第3打席、冨士大和が3ボール2ストライクから投じた11球目のパームをライト前に安打を放った。小川の真骨頂でもある粘りのある打撃だった。

 この安打を最後に15打席連続で安打がなく、開幕から7試合連続でスタメン出場していたが、4月4日のソフトバンク戦で今季初めてベンチスタート。『9番・セカンド』で先発出場した4月7日のオリックス戦の第1打席、3月28日のオリックス戦以来の安打を放ったが、復調のきっかけにすることができず、4月14日の日本ハム戦後には打率.105まで落ち込んだ。

 2月11日の取材で、「去年もシーズン途中にトルピードバットに変えましたけど、トルピードバットの感覚はすぐに対応できる。今は使っていないですけど、今のバットで結果を残せなければ、トルピードバットを使う可能性もあると思う。そこは結果と状態を見ながらやっていこうかなと思います」と話していた中、翌4月15日の日本ハム戦に向けた試合前練習では、昨季まで使用していた“トルピードバット”を使って打撃練習を行った。

 その意図について小川は「気分転換に。違う感覚も取り入れて、よりいい感覚に近づいていけたらなという意味で使うようにしています」と明かした。

 15日の日本ハム戦、『9番・ショート』でスタメン出場すると、昨年の都城秋季練習からコンパクトな打撃フォームで打っていたが、「ちょっと足の上げ方というか、タイミングの取り方を少し変えた部分があるので、シーズン通して修正しながらというところで、15日はああいった形で打つようにしました」とこの日はタイミングの取り方を変えて打った。

 早速結果が出た。2-5の3回無死走者なしの第1打席、加藤貴之が2ストライクから投じた3球目外角138キロストレートを逆らわずに小川の代名詞でもある“反対方向”に強い打球のレフト前安打を放った。「あっち方向にいい打球が行く時は、いい軌道、いいポイントで打てている証拠だと思うので、良かったかなと思います」と振り返った。

 8-7の8回一死一、二塁の第4打席、「次のバッター・(藤原)恭大の調子が良くて、後ろに繋げばなんとかしてくれるという思いがあったので、しっかり後ろにいい形で繋げられるように。自分の役割をやろうと考えてやりました」と、上原健太が投じた初球のシュートをピッチャーとサードの間にセーフティバント。これがピッチャー前のバント安打となり、今季初のセーフティバント安打を決めた。

 この日、2安打の活躍を見せると、翌16日の日本ハム戦では、4-3の7回二死二塁の第4打席、「ずっとチャンスに打てていなかったので良かったです。打球もいいところに行ってくれました」と島本浩也が1ストライクから投じた2球目のフォークをライト前に適時打を放つなど、2試合連続マルチ安打を達成した。

 17日の楽天戦は2打数0安打だったが、18日の楽天戦では0-4の4回二死一、二塁の第2打席、「なんとかチャンスでランナーを返すことができて良かったです」と、ウレーニャからライト前に適時打を放った。ちなみにこの適時打は、“トルピードバット”で打ったものだった。

 今週はここまで5試合に出場して、打率.385(13-5)、2打点と復調の兆しを見せる。「しっかり自分の役割を全うできれば、チームに貢献できると思う。しっかりチームに貢献できるように、何ができるかしっかり考えてやりたいと思います」。内野のユーティリティープレーヤーからレギュラーへ。今季、小川がこだわっている“結果”を残し、その座を掴み取る。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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