ロッテ・藤原恭大(撮影=岩下雄太)

 ロッテ・藤原恭大はオープン戦12球団トップの打率.385を記録したが、シーズンが開幕してからは3月31日の日本ハムとの3連戦で3試合ノーヒットという試合があったものの、4月3日のソフトバンク戦から13試合連続出塁中、14日の日本ハム戦から4試合連続安打中と、現在出塁率はリーグ4位の.398、打率はリーグ6位タイの.310だ。

 今季の藤原はインコースの対応が抜群に良い。3月29日の西武戦、0-2の6回一死走者なしの第3打席、平良海馬が2ボール2ストライクから投じた5球目のインコース139キロスライダーを片手一本でライト前に運ぶ安打、4月5日のソフトバンク戦、2-4の8回一死走者なしの第3打席、上茶谷大河が3ボール2ストライクから投じた6球目のインコース低めの126キロスライダーをライトへ第1号ソロ本塁打が良かった。

 インコースの対応について藤原は「あんまり意識はしていないですけど」としながらも、「引っ張った強い打球が出ているので、去年に比べて長打は増えるのかなと思います」と回答。

 外角の対応も3月28日の西武戦、7-0の6回無死満塁の第4打席、中村祐太が1ストライクから投じた2球目の外角141キロストレートを逆らわずにショートの頭を越える2点適時打、4月3日のソフトバンク戦、1-2の9回二死二、三塁の第5打席、杉山一樹が1ストライクから投じた外角のストレートをライトオーバーの2点適時二塁打が素晴らしかった。

 ただ、藤原本人は外角の対応に関して「最近引っ張りすぎて崩れている部分があるので、もう1度しっかり逆方向の意識をもう一度、今日(4月14日の試合前練習)は強く思って振りました」と、課題を口にする。

 インコースの対応力が上がり、外角も逆らわずに反対方向に打つだけでなく、時に引っ張ったりと、打者としての対応力、引き出しが増えた印象だ。藤原も「年々引き出しが増えていると思います」と冷静に分析する。

 その中で今季は構え、フォームを打席ごとに微妙に変えているように見える。それは投手のタイミングによって変えているのだろうかーー。

 藤原本人に確認すると、「構えを変えるというか、感じの良いフォームにしたら勝手に変わっているという感じですね」と明かす。自身の感覚が良いフォームをいくつも持っていることも、引き出しが増えた要因のひとつと言えそうだ。

 今季はここまでリーグ3位タイの22安打を放っているが、長打力アップを昨秋から掲げていた中で、本塁打は1本、二塁打は1本。二塁打、本塁打をもう少し増やしていきたい考えなのだろうかーー。

 「ずっと思っていますし、ここ最近、振っていて崩れているところがあるので、もう1回逆方向に単打でもいいので、崩れてきているのでもう一度自分のバッティングフォームを見つめ直したいと思います」

 今季の藤原の良さは四球が選べていること。ここまで8個の四球を選び、ノーヒットの試合は今季6試合あるが、そのうち4試合で四死球を選び出塁している。

 藤原は四球を「意識していますし、今年はいいペースで取れているので、打率じゃなくて、出塁率、OPSを求められる時代。しっかりこだわっていきたいと思います」とキッパリ。

 目指しているOPSの数字について問うと、「.750を目標にしていてやっています」と教えてくれた。

 24年に規定打席に届かなかったが、取り組んできたことが形となり、打率.290をマークし、昨季は自身初の規定打席に到達。今季は開幕から安定した打撃で、打線を引っ張っている。「塁に出ること、得点圏で打つことが求められていると思うので、そういうところをしっかりできるようにやっていきたいと思います」。藤原はマリーンズ打線において欠かせない存在、計算の立つ存在になった。チームの中心選手として、1年間打線を引っ張ってほしい。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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