「今日ここまでヒットを打てていなかったんですが、センター方向に意識して、それが良い結果に繋がりました」。
ロッテのネフタリ・ソトが20日のソフトバンク戦、一時同点となる本塁打を放った。
3打席目まで空振り三振、三ゴロ、遊ゴロと無安打だったが、3-4の8回無死走者なしの第4打席、オスナが1ボールから投じた2球目のカットボールを捉えた打球は、マリーンズファンの待つライトスタンドに飛び込んだ。これがソトにとってDeNA時代からあわせて9年連続二桁本塁打となった。
◆ 6月以降に6本塁打
ソトは5月まで放った本塁打は4本だったが、6月以降は6本の本塁打を放つ。6月12日からの古巣・DeNAとの3連戦では、8打数4安打、3本塁打、3打点の大暴れ。1戦目に1-2の4回一死走者なしの第2打席、「ゾーンに対してアグレッシブに行こうと思っていました。最近バッティングも調子良く来ているので感じ良く打つことができました。もちろんベイスターズの選手も知っていますがベイスターズ戦だからとかではなく他のチームと対戦している時と同じように自分の仕事をするだけだと思っています」と入江大生が投じた初球の152キロストレートを左中間ラグーン席に一発。この本塁打でNPB12球団本塁打を達成した。
2戦目の6月13日のDeNA戦でNPB通算1000試合出場を達成し、6月14日の試合では0-0の2回無死走者なしの第1打席、「良いピッチャーなので甘い球が来たらアグレッシブに行こうと思っていました。しっかりボールの見極めも出来ましたし、良い形で打ててホームランになってくれて良かったです」と尾形崇斗が2ボール2ストライクから投じた6球目の156キロストレートを左中間スタンドに運ぶ本塁打を放つと、5-2の7回一死走者なしの第4打席、伊勢大夢が2ボール2ストライクから投じた5球目の149キロストレートをバックスクリーン左にこの日2本目となる本塁打。
栗原健太打撃コーチはソトについて「もともとソトの場合は、ホームラン、長打を打つコツみたいなものが、感覚的なものはありますからね。DeNA戦で2本出たじゃないですか、ああいうのが出ると感覚が出てくるので、継続して出ているんじゃないですかね」と分析する。
ソトに求められるのは勝負所の一打もそうだが、期待されるのは長打、そして20日のソフトバンク戦のような場面での一発。栗原コーチは「彼の場合は求めているところがそこなので、いいところで出てくれたらいいなと思っています」と期待した。
ソトはバッティングもそうだが、今季から外国人選手では1998年のフリオ・フランコ以来28年ぶりにチームキャプテンを務め、チームを引っ張ることも期待される。特にロッテは選手会長が高卒7年目の横山陸人が務めるなど、野手も藤原恭大、山口航輝、西川史礁といった若い20代の選手が多く一軍でプレーしており、経験のあるソトの存在は大きい。ソトは「基本的には聞かれたことに答えているだけですね。野球のことでもそれ以外のことを若い子達に聞かれたらなんでも答えてあげようと姿勢ですね」と、後輩たちから相談が来れば、いつでも相談に乗る姿勢だ。
現在首位・ソフトバンクと13ゲーム差の5位。3位・日本ハムまでも7ゲームとリーグ優勝、CSに向けて、とにかく勝ち続けるしかない。そのためには、ソトが例年得意にする夏にチームを勝利に導く一打を数多く打ってもらうことが必要だ。「自分の仕事をしっかりして、チームメイトともしっかり声がけをしてチームに貢献していきたいと思います」。
(ネフタリ・ソト選手通訳=阿久津英之通訳)
取材・文=岩下雄太